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2003.02.09

春様とエンプラ#13「遥かなる友へ」"Dear Doctor"

 何故か、夢に春様登場。尾張藩第七代藩主・徳川宗春こと、春様。大河ドラマ「八代将軍 吉宗」での中井貴一の春様でさえ見たこともないのに春様だと認識。
 何と言う脈絡のなさ、と思いつつ窓を開けたら、そこは春。なんとなく納得。

 思えば、清水義範「尾張春風伝」(幻冬舎文庫)を読んで約1年。それまで全然知らなかったのにすっかりはまってしまった春様。稀代の風雲児、まさに春風のような春様。徳川家康は三河者だけど、尾張の春様は傾き者。派手好きで、吉宗の質実剛健な倹約政策に真っ向から反対するような消費経済奨励策を取った殿様。時代を先取りしすぎ、見通しが甘い、なんて批判はいくらでも出来るけど、やはり春様は良い。「尾張春風伝」は、享楽の時代である元禄の後の享保年間を描いた時代小説でありながら、バブルの後の空白の時代の空気までも映しているようにも読めて。

 春様関連でまだ読んでない本が沢山あるのに、とりあえず清水読みとして最近げっとしたのが「偽史日本伝」と「開国ニッポン」。どちらもパラレル日本史で、あの「金鯱の夢」と同じ集英社文庫。春様がお出ましなので即買い決定。色合いは違えど、さすが春様という感じで堪能させていただきました。やぱえぇわ、春様。星野織部も良いんだよなぁ(^^)

 で、久々にエンタープライズを見たり。ドクター・フロックスが地球人のドクターに宛てた手紙の形式で、最近仲の良い女性クルーの話を交えながら、危機的な伝染病に冒された種族に対する日々を描く物語。あぁ、こういうことがあったから後で"Prime Directive"と呼ばれる条項が出来るのかと思わせる作劇に頷く。フェレンギの名前がこんなに早く登場するのもさすが。過去に描かれた「未来」は周知のもの。けれど、歴史の改変が行われつつあり、整合性が合わなくなってもOKになっているのもさすが(^^; で、やはりこちらも「まんてん」同様、終幕後にコロンビアクルーへの哀悼の辞が。彼らと同じ、星を目指すものだから。

偽史日本伝(集英社文庫)
清水義範著

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