《RELAX》番外公演 ハミングバード・トラップ 千秋楽
初日マチネで見てたんですが、元々予約してたのが千秋楽だったのでまた行ってきました。話が分かっていても、作りがしっかりしているので何度見ても面白いんですね。あっこんな所からきちんと伏線張ってたんだ、という細かい所を見たりとか、お話を進めてる人の台詞を横耳に聞きながら、他の人の表情を見たりとか。台詞主体のストレート・プレイではあるんですけど、台詞がないとか表情を見せない芝居がよく練られているのが《RELAX》ならではのものです。
《RELAX》10周年ということで、《RELAX》以前のEHC時代の演目の再演なのですが、最近の舞台に比べるとお話が分かりやすいというか、練られているけれどもシンプルなもので、《RELAX》入門編にはよいかなぁという感じ。いえ最近のは最近のでほんとよく出来てて、ちゃんと笑える部分もあって良いんですけどね。今回のはマリア・J、マックス、ルイってあたりでちょろっとくすくす、という程度で全体的に重いトーンなので(そりゃ2回も殺人事件が起こってればなー)。
しかしまー、ほんとこれ原点なんだなと。ここからあっちへ行ったりそっちへ行ったりとその後展開していくんだなーというのがよく分かったので、常連にはそういう楽しみもあったような。これをやってしまうと、戸部さんにお伺いしたことではあるんですが、次の再演は「ペナルティー・マリア」しかないような気がするんですよ、やはり。
《RELAX》公式サイトの今回の稽古場レポートにあるEMIさんのコメントにもあるんですが、現実にあぁいったことがあって、事実は小説より奇なりとはよく言ったものだと。ただ一方では、9/3付朝日夕刊で、米国で死刑は陪審員によるものだけとし、それ以前のものについては無効とするとされ、100件ほど対象になってるとかって記事に目を止めてみたり。日本でも陪審員制導入とか話がありますけど、じゃああんたやってね、と言われて法廷に立つ自信があるひとってどのくらい居るんだろう。マリア・ブラウンの握り締めたものの重さは、2回見て重みを増したような気がします。
最後は軽く。老け役もぐーなサリーさんと、もう言葉もありませんっな戸部さんと飛田さん好きだ。今回若手さんも凄く良かった(^^)
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