清水義範「もっとどうころんでも社会科」&萩尾望都「A-A’」
《RELAX》の舞台を見に行く途中、品川駅構内の書店を覗いて車中に読む本をげっとしてみたり。
初日は、清水義範「もっとどうころんでも社会科」。「おもしろくても理科」から続くシリーズで、日本人の土地信仰は「班田収受の法」から始まり、現在の相続税制はまるで「三世一身の法」だとか、「上野介の忠臣蔵」の取材旅行記など、最近の清水本のネタ発見ーだとか、毎度ながらの面白さ。サイバラの漫画も結構ぐさっとくるものがあったりして、つい読み返したり。そういや少し前に、納品の帰路に「この本の重さはストレスの重さ~」と言わんばかりに山ほど本を買った時のことは書けてないな(^^; あれはあれで結構楽しかったんだけど。文庫6冊のうち5冊が清水本、あと1冊は別の人だけどこの解説が清水義範だったとか。
千秋楽は、萩尾望都「A-A’」。とりあえず文庫で集めてることもあって殆どが初見だったものの、「きみは美しい瞳」は秋田文庫の「モザイク・ラセン」にて既読。キャラがどうにもアンジェリークのオスカー&リュミエールに見えてしまうんで、メールデールの声はまんま飛田さんの水様声な脳内。しかし一番古いものから最新のまで13年経ってて、絵柄はがらっと変わっているものの、流れているものは毅然としていて、その美しさに圧倒されるばかり。
うゎっ泣く。このラストにゃ泣くーな「A-A’」(81.08)、一角獣種の設定の続きで「4/4 カトルカース」(83.11)にも泣く。共鳴型ESPのモリの話の続き「X+Y」(84.07-08)は幾分軽め、でもタクトとモリが幸せならそれで良いよと微笑ましく。一角獣つながり?で「ユニコーンの夢」(74.04)は丁度ポーとかトーマの雰囲気、「6月の声」(72.04)はほんと6月でしかあり得ない話、そして先述の「きみは美しい瞳」(85.08)。これがまた綺麗なんだよなぁ……。しかし70年代のはきっちり男の子と女の子の少女漫画なんだが80年代の多くは(以下略) いや自分は良いんですけど。ううう「残酷な神が支配する」はあの長さに二の足踏んでるんだけど完結したのだから読むべきか。いっそ最新作「バルバラ異界」に手を出すべきか。
◆本日の更新:とびだす。:ほっとにゅ~す&ばんぐみひょう関連と、「ハミングバード・トラップ」れぽ~とup。
![]() | もっとどうころんでも社会科(講談社文庫) 清水義範〔著〕・西原理恵子え |
![]() | A-A’(小学館文庫) 萩尾望都著 |
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