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2003.12.14

ウルトラマン #23「故郷は地球」@ファミリー劇場

 何やら突然ですが、アルジェントソーマ・ハイとしては逃せないものでしたので。Phase:20「戒と覚醒と」でのフランク/ユーリを見て「……ジャミラ(^^?」と思った人は多いはずで。えぇはいそうです。どちらも星空に消えた宇宙飛行士が、幾星霜を経て異形の姿を得て帰ってきてしまったお話です。

 勿論自分もウルトラマンで印象的な話を3つ挙げろと言われれば、ジャミラとカレースプーンで変身と「命を二つ持って来た」と並べるほどなんですが、今改めて見直すと、ここまでキツイ話だったのかと。棲星怪獣だとは覚えてなかったですし。

 実相寺監督ならではの映像なんだろうなぁと思うんですが、ジャミラの正体が明かされる夜の会話とか、ラストのイデ隊員の言葉とかの、逆光を使って顔を見せない絵作りが大人っぽい印象で。前者、それでも科特隊パリ本部からの指令は、「ジャミラを一匹の怪獣として葬り去れ」だと告げるのが逆光顔なしってのが、彼を葬り去ろうとするものの有様をありありと示しているんですよねぇ。ジャミラの墓碑は1960-1993なんですが、「何十年を掛けて帰ってきた」という台詞があるんで、1993は行方不明になった年なのだろうと。その頃には既にソ連もなくなっていたんですけど実際には。兄貴は科特隊の本部がパリで日本は支部だというのがリアルだと思った、などと話してました。

 ジャミラは、自分を闇へ葬り去ろうとした故郷への恨みから世界平和会議を妨害しようとして、あれほど焦がれたであろう地球の水に苦しみ、命尽きるという皮肉が余りにも悲しく。放映当時はもの凄いエポックだったと思うんですよこれは。他方フランク/ユーリは、クローカにもう一度会いたいという心だけを切り刻んでしまって、それが結局クローカを殺してしまったという皮肉を生んでしまう。そして自らの分身が地球そのものを砕いてしまおうかという局面に立って、その危機を打開するために飛翔する訳なんですが……それが悲壮なものでなく、あくまで未来を守るための希望に包まれているのが、アルジェントソーマの良さなんだろうとも思う訳でして。同じ事を描いても仕方ないということ以上に、作品が違うのですから。

◆本日の更新:とびだす。:ようやく、ほっとにゅ~す更新。ばんぐみひょう関連など遅れてます(_o_)

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コメント

(管理者権限でコメントを移動させていただきました。しののめ)

> ウルトラマンのジャミラの回のブローアップ版の内容。
>  エヴァよりまともだと思う。
>
>
> 投稿 | 2008.06.21 17:42

投稿: | 2008.06.26 00:11

>名前のない方
 どうお呼びしたら良いものか分かりませんので、出来れば名乗ってくださいね。

 ウルトラマンについては元記事(はじめてのアルジェントソーマ)の本文でも触れたとおりです。
http://blueeyes.air-nifty.com/muimui/2004/11/1st_argentosoma.html

 元記事は「これから初めて見る」という方向けに書いたものでして、既にご覧になったご感想はできればこの記事に頂戴したかったのでした。──ってこの記事にはコメント欄なかったんですね。申し訳ありませんでした。

投稿: しののめ | 2008.06.26 00:11

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