Nスペ「疾走 ロボットカー」
上のタイトルだけなら何だか凄く面白そうなんですが、その全文は「疾走 ロボットカー ~アメリカ軍の未来戦略~」。ロボット化した車を軍事利用しようという米軍の現状について。再放送は5/18(火)24:40~。
あぁぁ気持ち悪い(のっけからすみません)。やっぱりアメリカって国は自分さえ生き残れば世界が滅んでも良いと思ってるとしか思えない。だから京都議定書も核廃絶も今のイラクにしてもあんな風に扱えて、しかもこんなことやってるんだ。
いや、ロボットカー自体は有意義だと思うんですよ。高速道路とかで車の流れを自動化すれば、防げる事故もあるのだろうし。今も火星で頑張ってるはずの無人探査機とか、今回出てきたカーネギー・メロン大のロボット研究所の先生の、スリーマイル島原発事故の際に放射線除去作業をしたロボットとか、南極で隕石拾ってたロボットとか(日本は人間が拾ってるが)、そういう使い道には有意義だと思うんです。
でもこれは、戦場で人殺しのために使うんですよ。自軍の兵士の犠牲なしに。たとえそれが輸送任務であっても、人殺しに使うものを運ぶなら同じこと。そして多分そのうちに、ロボットが人殺しも始めますよ。無人飛行機は既にリモコン操作で人殺しをしてますが、今回扱ってるロボットは人工知能で自分で判断して動くやつだから、そのロボットの判断での人殺しが始まるんだ。行き着く先はF91のバグだなぁと思ってしまうのがガンオタの性ですが。核は誰かさんがボタンを押したら最後の究極兵器だからねぇ、自分の手を汚さずに人殺しが出来ればそれで良いんだねぇ。あぁぁぁ気持ち悪い。
ロボットカー開発の背景には圧倒的な軍事力を有しても日々米兵が死んでいく現状があり、またそれが国民の支持を失わせていく実情がある。「アメリカの今後10年の戦場は砂漠」と国防総省の担当者だったかのコメントがあったけど、それって他所様の国ですよね。そもそも何で他所様の国で自軍の犠牲が出るのか、根本を考えるべきじゃないですかって、だからわざわざ鉄砲もって出かけるのか。三宅アナのコメントにもあったけど、自軍の兵士が死ぬことが戦争の抑止力になっているのなら、自軍の兵士が死なない戦争に歯止めはあるのだろうか。ロボットに人間が殺されていく戦争に対する歯止め。それは人の良心であるはずなのだけれど、それを、信じたいのだけれど。
米軍では2010年を目処に飛行機、2015年と言いつつ実際には2025年を目処に車両の1/3をロボット化する意向とのこと。無人偵察機どころか、それにミサイル積んだ無人攻撃機は既に実用化されてアフガニスタンやイスラエルの空を飛んでいて、空の無人化は進んでいても、陸の無人化はまだまだ文字通り険しい道。そりゃ人乗せなくていいんだから飛行機は簡単に飛んじゃうよなぁ。ほんと三角形な無人機がひょいっと空を飛んでしまうのにはうっかり綺麗かもと思ってしまいましたが。
で、ロボットカーの開発は軍用トラックのメーカーや世界最大の半導体メーカーなど産学を巻き込んで進み、賞金1億円を掛けてレースが始まる。日本人の大学院生がレーザーセンサーの安定機を担当したカーネギー・メロン大。二輪で挑んだベンチャー起業を目指す青年(惜しくもリタイアしたが目の付け所は鋭い)。空の無人化を進め、陸に進出しようとするイスラエル企業。難題をクリアする喜びは、日本でやってるロボコンに通じる笑顔にも見えるのに、その先にあるのが血塗られた道であるが故に背筋が寒い。音消してたら面白いと思って見てたかも知れない。それが怖い。
あぁぁぁぁ、踊るロボットとか介護支援用パワードスーツとか、災害救助用に人が乗って操縦できるロボットとかそういうのを嬉々として開発してる、平和の国日本に生まれて良かった(i_i) 少なくとも今の憲法では日本が作ったロボットが他所様の国で人殺しなんてしなくてすむもんね。そんなことあってたまるもんですか。つーか、この拒否反応は「ロボットに人間は殺せない」とゆーアニメの見すぎですか? それだけじゃないと思うんですけど。あぁぁぁぁぁ。
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