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2004.06.27

Nスペ「地球大進化」第3集

 お楽しみのNHKスペシャル「地球大進化 46億年・人類への旅」第3集「大海からの離脱 そして手が生まれた」。再放送は7/13(火)24:40~。 最近の再放送のスケジュールは変則的なのでNスペ公式等をご確認ください。

 今回の年代は3億7千万年前頃。脊椎動物の上陸に必要なものは、題名にある「手」と、そして肺。この2つの器官は、厳しい環境下での生存競争の中、弱い立場にあった生物が獲得したものだった。

 そもそもの発端は大陸移動。移動する大陸が接近することで大陸間の海が狭まり、やがて隆起し巨大山脈となる。大陸に挟まれた浅い海で繁栄していた生物は行き場を失い、生存競争が激化する。大型化する魚、鋭い刺を得て異形化する三葉虫。巨大山脈は雲を呼び、雨を降らし、やがて大河が海と陸を繋ぐ。その川=淡水域に行き場を求めた生物が居た。ユーステノプテロン。ヒレを持つ魚である。

 しかし淡水域も楽園ではありえなかった。天候の変化に激変する環境を変えたのは、先に上陸を果たした植物だった。世界最初の木であるアーキオプテリスは、根を張って土壌を安定させ、木陰を作り出し、枝ごと葉を落とすことで、水中への養分を補給した。

 皮肉なことに、この葉を分解するバクテリアが大量の酸素を消費する。乾季ともなれば淡水域の酸欠は著しい状況となり、水面上の空気から直接酸素を取り込む肺を持つ生物が現れた。今も生きる肺魚がそうで、ユーステノプテロンも食道から発達させた肺を持っていたと考えられている。

 そして淡水域での生存競争の中、鋭い牙を持つ5メートルもの大きさの巨大魚ハイネリアが登場する一方で、ひっそりと生きることを選んだ生物が居た。ユーステノプテロンの子孫のアカンソステガは、アーキオプテリスが落とした枝の中で動きやすいように手を発達させていた。現在のイザリウオと同じような動きだ。そして、ついにアカンソステガの子孫のペデルペスが上陸を果たし、その後脊椎動物の進化は加速する。被子植物の登場により、果実を得るために手を進化させるなど、その道は確かに今の人類にも繋がっている。

 今回の見所は巨大山脈の誕生。山はうるうると盛り上がるのだ、というのが見ていて楽しい。刺のある三葉虫の化石の不気味さ、そして巨大魚が1mくらいのユーステノプテロンを一飲みにするのが何とも(^^; アーキオプテリスは幹ばかり高くて、上の方にだけ枝葉があるという形が原始的な様相。ナレーションで「あなたに繋がる」という言い回しはあっても、「わたしたちの祖先」というのも混ぜてきたので聞きやすくなったかも。ただその「わたしたち」に繋がる生物に焦点を当てているだけに、植物や昆虫などの上陸はどう果たされたのかが省略されていて、却って興味を引く。

 人の欲望が掘り下げた3000mの地下に、氷の大地の温泉に、18mも水面が下がる乾季のアマゾンに、はるか遠い過去から息づく生き物が今も居る不思議。3億6千年前という気の遠くなるその日に、初めての地上を踏みしめた足跡が今も化石に残されている不思議。そして、力を得ようとしたものでなく、争いを避けようとしたものが確かな進化を手に入れるのは必然なのか。これらの進化の引き金を引いた地殻変動は、地球も一つの生き物なのだとも思わせる。

 次回第4集は「大量絶滅」ってまた絶滅かい(^^; 7/17(土)の予定。公式サイトは放送内容にFAQにと盛り沢山で必見。

 第1集第2集

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