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2004.09.17

コスタリカ、有志連合から脱退

 新聞を整理してて、コスタリカが米政府に「有志連合」リストから国名を削除するよう求めたという記事を見つけました。同国の最高裁憲法法廷の違憲判決によるものです。以下、Webで見つけた記事の重ならない部分を抜き出してみます。

コスタリカ、米国の対イラク戦争有志連合から削除要求(CNN.co.jp - USA)

コスタリカ・サンホセ――中米コスタリカのトバル外相は9日、対イラク戦争を支援する「有志連合」の国名リストから自国を削除するよう米政府に要請した、と述べた。これに対し、米ホワイトハウスのマクレラン報道官はコスタリカ政府の要望には応じる方針を示した。AP通信が報じた。
(中略)
米国務省報道官は、コスタリカの「有志連合」リスト入りは、同国のテロリズムに対する反対姿勢を象徴したものと指摘。コスタリカは、軍事、経済的にもイラク再建への支援に加わっていないと述べた。

コスタリカ:「イラク戦争支持は違憲」、最高裁が決定 「有志連合」脱退、米に要請(MSN-Mainichi INTERACTIVE)

同国の護民官や弁護士団体が「コスタリカによる軍事行動支持は違憲で、イラク攻撃は国連安保理の承認も得ていない」と非難し、政府に撤回を求めた。
 護民官らの告発状によると、パチェコ政権は「連合参加は道義的なもので軍事支援ではない」「米国などテロ被害国の戦いは我が国の平和主義と矛盾しない」と解釈し、撤回を拒否してきた。米側も「我々はコスタリカの平和主義を尊重し、軍事支援は求めない」と表明してきた。

コスタリカ、「イラク戦争有志連合」の削除を米に要請(NIKKEI NET:国際 ニュース)

 コスタリカは1949年、憲法で軍隊の保有を禁じており「永世的な非武装中立」を宣言している。しかし、パチェコ大統領は昨年3月、イラク戦争開戦に向け、米国政府を支持する姿勢を表明。その後、コスタリカ大学の学生が「違憲」として裁判所に訴えたことを皮切りに、国内で政府に対する反発が高まっていた。

米国に「有志連合」からの国名削除要求へ コスタリカ (asahi.com : ニュース特集 : イラク情勢)

 同国の規定によると、憲法法廷の判決は即時発効し、過去にさかのぼるため、国名削除とともにコスタリカの「米国支持」という事実はなかったことになる。

 朝日新聞9/8夕刊の元記事のほうが文字数は多いんですが、主にコスタリカ国内の反応と経緯を紹介されている内容です。

#下書きを寝かせてる間に、9/16朝刊に詳しい経緯や背景などを紹介する大き目の記事(コスタリカ米支持「違憲」薄氷の中立)が出てたんですが、残念ながらasahi.comには掲載されていないようです。

 それにしても凄いなぁ。米国支持に対し違憲判決が出てしまうのか。そして「米国支持」という事実がなかったことにされちゃうのか。ちょっとこれは別の意味で凄い。一旦は支持をした。でも違憲だと判断されてその支持を取りやめた、という歴史は残さないと。

 でも、ちゃんと米政府もコスタリカの要望には応えたというニュースはCNNと毎日だけが伝えてるんですね(報じられた時刻の問題はありますが)。因みに読売では記事が見つかりませんでした。

 日本では「米国支持は違憲」とストレートに問うものはないようですが、イラク自衛隊派遣違憲訴訟の話は方々でありますよね。でもどうも最近動きが表に出てこないように思えます。このコスタリカのニュース自体もひっそりと伝えられたようですし(だから今頃見つけてるんですが……その上、下書きからちょっと寝かせてしまいましたが)。米側の論理では日本の平和主義だって尊重されるべきもののはずだけれど(ま、日本のやってるのは軍事支援ではないはずですが)、日本自身がその平和主義を蔑ろにしているように見えてしまいます。イラクが平和になるために自衛隊の皆さんは現地で汗を流しているんだという話もありますが、話はそれだけではなくて。

 コスタリカについてはこんな記事も。続き記事だからリンクで繋げてて欲しいんですが、そうはなってないので特集TOPをぶっくまーくしときます。米国による政権転覆の試みなど、読み応えあります。

特集・ウェブ探検・鍛えられた平和主義(全8回・JANJAN)

 ただ一方で、「911 - 488: コスタリカが有志連合から脱退」で紹介されていた「恐怖のコスタリカ」というものもあったりします。

 で、また寝かせてる間にこんな記事も。

「大量破壊兵器、見つからないだろう」米国務長官が断念 - asahi.com : ニュース特集 : イラク情勢
イラク戦争「国連憲章上違法」 国連事務総長がBBCに - asahi.com : ニュース特集 : イラク情勢

 ないものをあると言って起こしてしまった戦争はなかったことには出来ず、死んでしまった人は二度と帰ってくることはない。どうするつもりなんでしょうね。

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コメント

すごいことですね。

心から拍手を送りますよ。
すごい、よくやった。

真の平和を持つ国ですね。
それに比べて日本は恥ずかしい。
せっかく平和憲法があるのにいい加減なごまかしで政治家は国民を騙している始末・・・
看板に偽り有りですね。

投稿: 六星 蒼 | 2004.09.18 10:49

>六星 蒼さん
 コメントとTBとありがとうございました。
 ニュースとしては出遅れていたんですが、取り上げて良かったです。

> せっかく平和憲法があるのにいい加減なごまかしで政治家は国民を騙している始末・・・
> 看板に偽り有りですね。

 平和憲法が泣いているようにも思えてしまいますね。
 騙されている人間ばかりと思いたくはないんですが、政治家が国民の選挙で選ばれている以上、あぁいう人を選んでしまっている国民にも責任はある訳です。その日本の選挙でも採用されている「コスタリカ方式」はこのコスタリカが本家ですが、この国にはもっと学ぶべきことがあるように思えます。

 日本がアメリカに対しノーと言うのと、コスタリカがノーと言うのとでは、アメリカに対する地理的な近さから言えばコスタリカの方が難しいんじゃないかと思ったりもするんです。日本もアメリカの傘の下に居ますが、コスタリカも同じようなものですから。ただ、もし日本がノーと言えたら、或いはコスタリカよりも大きな声になるのかも知れないとも思えるのです。

 アメリカと国境を接しているカナダが不参戦だったり、やはりアメリカとは縁のあるフィリピンがイラクから撤退したり、そもそも自由の女神の本家であるフランスがノンと言ったり、おかしいと思えばそう主張すればいいのが国際社会というもののはずです。日本がそれをしないのは、本気で正しいと思っているからなんでしょうか? そんなに「純」なものとも思えないのですけれど。

投稿: しののめ | 2004.09.19 00:43

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受信: 2004.09.18 10:46

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