ガンダムXと打ち切りと
DVD発売決定でガンダムXが話題になるのは嬉しいんですが、必ずこの「打ち切り」という話がぶり返されるんですね(i_i)
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本題の前に、GXスキー的なお話をば(^^) 好感持っていらして嬉しいです。間をおいたTBですみません。
個人的には結構面白かったですよ。
次回タイトルは、たしか台詞なんですよね。
然様でございます(^^) こちらなど見てやってくださいまし。
SEEDと同じように「差別」問題はありましたが、SEEDとは違ってちゃんとした終わり方でしたね。
「カテゴリーF」でしょうか。それとも「ニュータイプ」の方ですかね。
どちらにせよ、GXでは物語の決着はきっちり付けられていて、実に清々しいラストでした。
最後まで見て、心洗われるなぁ、と思える作品は貴重だと思います。
では本題。
ガンダム史上初の「打ち切り作品」になってことで有名な本作品ではありますが
これって、「ガンダムシリーズとは『機動戦士Ζガンダム』以降の作品群を指すものであり、原典である『機動戦士ガンダム』は含まれない」という認識をされているということでよいんでしょうか。もしそうなら個人的には嬉しいのですが。いえΖ以降はファーストとは別物だと思ってますんで。
何せGXを打ち切りだというのであれば、ファーストも打ち切りですからね。「ガンダムシリーズ史上初の打ち切り」がGXなら、ファーストはシリーズ外ということになりますから。他にもこういう書き方を目にすることもあって、気になってました。
素朴な疑問はここまでです。
以下、その「打ち切り」についてつらつらと寝言をば。
自分の感覚では、「打ち切り」=「放映が予定を待たずに終了することにより、本来描かれるべき物語が描かれないまま終わってしまうこと」です。この定義での「打ち切り」といえば、イデオンとかレイズナーとかダンクーガとかバルディオスとかですよね。でもこれらの劇場版やOVAでフォローされた作品はまだ良い方で、ガルビオンなんて問答無用に切られちゃってましたよねぇ(^^;
それらに比べると、ファーストやGXはとりあえず物語の完結はなされているから、放映期間短縮ではあっても打ち切りという印象はないんです。
では何故、ファーストはさておいてGXばかりが「打ち切り」だと言われてはばからないのか。それは、「機動戦士ガンダム」が「打ち切り」という事実を再放送と劇場版公開による大ヒットで乗り越えて「ガンダムシリーズ」を生み出す原点となった名作であるのに対し、GXはその「ガンダム」の名を受け継ぐTVシリーズ中、唯一3クールで終了した落第生だという評価がされているからなのでしょう。
ま、そりゃ事実なんですが。
「ガンダム」ならヒットして当然という認識の中では辛い事実なんですが。
でもあの時は複雑な事情があったんですよ。
当時のテレビ朝日の体制に色々あったんですよ(;_;)
という背後の事情に関しては情報が入り乱れているのでこれ以上は触れませんが、当時の流れを振り返るとこうだったんじゃないかなという推論(下記強調部分)は出来ます。あくまでも推論なのでその点よしなに。
4月 放映開始
6/20 マードック氏とソフトバンク社がテレビ朝日株取得
7月 1クール終了時点で3クールでの年内終了決定
テレ朝では10月改編期に土曜早朝へ移動決定
8月 年内終了の噂が流れ始める
8/25発売のB-CLUB VOL.130裏表紙のバンダイ広告にて時間変更告知
9月 9/25発売のB-CLUB VOL.131での川崎ヒロユキ氏のコラムで放映短縮が匂わされる(下記引用)
現在の忙しさは本来の予定ならば今年の年末にくるべきはずの忙しさなのだが、なぜかそれが9月になってしまった。
これは、「本来の予定なら2~3月に放映のGX終盤の脚本を12月に書くはずだったのが、39話となったために、12月放映の脚本を9月に書くことになった」と読める文章。
本来は「川崎ヒロユキのサンデーモデリング」のタイトル通りプラモを作る連載だが、この月ばかりは 「オレ壊れてる?」 と書かれているような壊れっぷりで、キット紹介はない。
また、7/25発売のB-CLUB VOL.129での同コラムでは、
これから脚本を書く話数(第二十四話)以降になると、現在放映している内容と比べたらほとんど別作品。
と書かれていて、ここまでは短縮決定前の話であると推定できる。因みにVOL.130はごく普通に戦車の話で、第二十五話以降のエスタルド編の執筆中だったのだろう。
9月 時間変更公式告知
10月 テレ朝のみ土曜早朝へ移動(他は移動なし)
11月 年内終了公式告知
12月 放映終了
8月の動きから、7月に色々決まったのだろうことは推論できます。この年の夏コミは8月上旬にあったのですが、その頃にはもう噂は流れていましたし。3クール終了と10月からの時間変更は同時に決まったと考えないとこのスケジュールは組めないと思われるので、最近時々目にする「視聴率が悪かったので早朝へ移動したら更に悪くなって打ち切りが決まった」という話の後半部分は誤解ではないかと思います(視聴率が悪かったからこその早朝移動、という部分はその通りなのですが)。なら何で時間変更時に年内終了を合わせて告知しなかったのか、と言われると、それは大人の事情というものでしょう。
って、何を書いてもGXが39話で終わった事実は変わらないんですが。
それでも、短縮による時間的制約や心理的圧迫の中で、周到にシナリオを練って、スケジュールを工面して、あれだけ見事に終わらせたのですから、GXスタッフの仕事には改めて拍手を贈りたいのですよ(^^)
もし短縮がなかったら、という話はまた改めて書いてみたいです。つかこのネタまだ後引きそうで(^^; リハビリがてら続きます。
余談
GXと同じ96年放映のシャンゼリオンは、2クールで開始、4クール延長が一旦決まるも結局3クール打ち切りという経緯。#31「羊とパイと現金と」(10/30放映)撮影中に3クール終了を知った萩野崇が、その感情をこの回の演技にぶつけている。残り10話になってしまったからにはと、スタッフもキャストもやりたい放題で走り抜いた結果、あのテンションのまま最終話へなだれ込むことに。
この年は「B'T X」も打ち切りだったんだよなぁ。余程前年度のエヴァとGWの余波が大きかったのか。
ガンダムXと打ち切りと・2 に続く。
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コメント
TBありがとうございます。
作品自体しっかりしたものだったので、
ぜひとも全クールやってもらいたかったですね。
グシャグシャになりそうなラストもまとまっていたので、
Wに続き安心して見届けることができた作品でした。
これを今度の種デスにも期待したい・・・(ぉ
投稿: wazao | 2004.09.01 21:42
こんにちは~、あやおりです。
興味深い話題でしたのでコメントさせてくださいませ。
番組開始当初お二人いたTV朝日のプロデューサーが、木村純一さんは最後までOPテロップにお名前があったのですが、もうお一方が15話あたりで梶淳さんから岩本太郎さんに交代されているので、この時期に何かの動きがあったのだと思います。
視聴率云々については、『ガンダム神話Zeta』を読む限り、全く無関係ではなかったように思えます。ただし、「ガンダムXの」ではなく、「V~Xまでの4年間通じての」です。
ちょっとどこにしまったのかわからなくて引用できないのですが、次のような内容でした。
■V~Wまでの3年間、玩具は売れたものの視聴率がふるわなかったため、(バンダイ以外の)スポンサー離れが深刻化
↓
■Xでは視聴率の向上が最重要課題とされたが、横ばい
↓
■『ガンダム』そのものが見限られ、次に予定されていたSDガンダムの企画も流れた
「Xがダメ」なだけで、ガンダム自体はまだまだイケる、と判断されたのなら、SDは実現していた(V→Gの路線変更の例もありますし)はずなので、視聴率が全部ではないにせよ、要因の一つとして信じてもいいのではないかな、と思っています。ただし、Xの、ではなく「V~X4年間通じての」(強調)ということで。
商業書籍に明記されていることだからネットの噂よりは信憑性は高いと思うのですが、角川エピガイ4などを見た後では、鵜呑みにはできないなあとも思えて(^^; ←相当根に持ってます
長々と失礼いたしました。
投稿: あやおり | 2004.09.01 23:20
B-CLUB関連、ちょっと記述直してます。
しかし見直してると色々面白いです。読者投稿イラストの「テクス・ラブラブ親衛隊」とか ←よりによってそこかい。
>wazaoさん
短縮の影響を受けたGXの宇宙編もあのままのテンポで描かれていれば、更に脱落した人が増えたかもと危惧しないでもないのですが(^x^;
GWの方は、自分では「ほんとにちゃんと終わるのか」とハラハラしてました。ボンボンでのときたさんの連載と一緒に見てると綱渡り度が凄いなーと。舞台裏では高松さんが影武者監督やってて実際凄い事態だったようなのですが。って、こういうことを知ってるからいかんのであって、知らずに見ていればwazaoさんのように安心してGWを見ることができていたのかなとも思います。周辺情報を加味せず、出来上がった作品それ自体で評価すべきなんですが。ってことでGWをお話として見ると、これもまた「終わりよければそれで良し」というものでしたね(^^)
>あやおりさん
PD変更については、以前あやおりさんの日刊GXでも紹介されてましたよね。第十五話というと7/12放映なので、ここでテレ朝の体制が変わったと見るのは妥当だと思います。
ただ勿論、視聴率が悪かったからこそ早朝へ移動となった訳でして、自分としては「早朝へ移動したら、更に悪化したために打ち切り」の部分を疑問視してます。今回の肝は「早朝移動と話数短縮は同時決定」説なんです。ってそれをもっと分かるように書かなきゃならんのですね(_o_)
「ガンダム神話Zeta」、自分もマウンテンサイクルのどこに埋まっているやらなんですが(^^; この記述は覚えてます。4作連続して大した視聴率が取れていた訳ではない、けれどこの数字ではもう局を納得させることはできなくなったというのは事実でしょう。
エピガイ4は……ロストマウンテンに封印されてますわ(^x^;
講談社大全集PartIIの方がずっと使えるんでこっちは今も手元にあるんですが。
投稿: しののめ | 2004.09.07 14:07
あわわ、言葉足らずだったみたいで申し訳ないです~(><)
> 6/20 マードック氏とソフトバンク社がテレビ朝日株取得
> 7月 1クール終了時点で3クールでの年内終了決定
> テレ朝では10月改編期に土曜早朝へ移動決定
このあたり、マードック氏の一存で話数短縮&放映時間変更になった、と読めてしまう危険があったので、前回の書き込みをしたのでした。
『アニメージュ』97年2月号で、富岡PDが放映時間変更について「当初46話の話を39話に収めなくてはならなくなり、急きょ話を詰める作業が必要になったのです。」と書いてらしたこともあって、【「放映期間短縮」と「放映時間変更」の決定は同時期】という点について、私自身は疑いを持っていなかったのですよ。なので、書くまでもないこととして省いてしまったのでした。「時間帯変更については視聴率も無関係ではなかったようです」と書けばよかったですね(><;
……でも富岡PDのこの説明、名古屋あたりは金曜夕方のままだったのに、それで果たして時間稼ぎできたんだろーか、と当時も今もちと疑問なのですが(^^;
投稿: あやおり | 2004.09.07 17:06
>あやおりさん
こちらこそどうも拙文にてすみません。「時間変更の後で打ち切りが決まった」という世間の誤解(らしきもの)をどうにか解きたいと思っての文章だったのですが、流れを追おうとするあまり散漫になってしまったようですね。当時リアルタイムで追っかけていた人なら分かっていたことでも、今はもう分からなくなっていることも多いと思えますので。
7月の強調部分はあくまでも推論でしかないんですが(噂レベルで話は聞いてましたが)、「体制変更に伴う方針変更(時間移動と話数短縮)」のタイミングを7月とする裏を取りたかったため、このような記述となりました。視聴率の話は、他の人の意見として引いているだけに見えてしまう文章でしたので、
> (視聴率が悪かったからこその早朝移動、という部分はその通りなのですが)
というのを本文中に追記しておきました。何かばたばたとってつけた文章でお恥ずかしい限りです。
全46話予定の話、読んだ覚えはあっても出典を失念してました。AM97年2月号だったんですね。ありがとうございます(^^)
キー局のみの時間移動になったことについては、カミラボの「打ち切りと時間移動と路線変更と」で少し触れてみました。改めて調べてみたところ、首都圏の人口の対全国比って32.2%(平成7年)もあるんだそうです。3人に1人は首都圏に住んでるんですね。そりゃTXローカルなんて番組が成立するはずだ。←それでも3人に2人は見られないんですが。
http://www2.hi-nobori.net/camille-lab/gx/short2.htm">http://www2.hi-nobori.net/camille-lab/gx/short2.htm
投稿: しののめ | 2004.09.08 23:12