« ガンダム風味のお誕生日。 | トップページ | 最後の忠臣蔵 #2「無念の逃亡」 »

2004.11.13

プロジェクトX「日本技術陣 1億の地雷に挑む」

 11/9放送の第158回。番組公式のバックナンバーはこちらから。三井という旧財閥系に属した企業が解体された後、道路探査の小さな会社として再出発した。その会社が、日本の技術を集めた地雷探査装置を開発する物語。

 きっかけは英語で書かれた論文に国連職員が目を止めたこと。小さな町工場であっても、自分たちの技術は誇りを持って発信すべきだという教訓にもなるのかと。そしてそんな論文に注目し、筆者に招待状を出した職員。国連として予算をつけることはできないけれど、会議の席でその惨状を知らしめることで、地雷探索装置の開発を依頼したこの職員のその後のコメントも聞きたかったかも。

 予算もない中、初めは一人で自分の時間を使って開発を始めたものの、少しずつ周囲の理解を得て、会社が一つになっていく。自分たちの技術が人を救えるのだと。地雷という兵器に対する怒り。間近に学校がありながら、通学路にばら撒かれた地雷のおかげで子どもたちは学校に行けない。そんな場所が世界中にある。テストのために赴いたカンボジアで改めて目の当たりにした現状に、力が入る。

 しかし、小さな会社には限界があった。ここから彼は技術者としてだけでなく、プロデューサーとしての手腕を発揮し、大企業を巻き込んで企業体としてのプロジェクトが成立する。当初、会社のイメージに傷が付くという話も出た中で、社会貢献部というどちらかといえば窓際っぽい部署の担当者が社長に直訴して参加を決めたIBM。この担当者には、障害を負った息子が居た。営業マンとして腕を振るった後、会社勤めの末年に選んだ社会貢献部。息子のことを重ねたかもしれない。そういう言葉を口にしながらも、参加できて良かったという顔はとても良い。

 この地雷探査装置にはまだまだ改良すべき点はある。でもこうした国際貢献こそが日本に求められているものではないのだろうか。番組の範囲では企業体としてのプロジェクトで話が終わっているのだけれど、国連からは予算が出ないし、日本は何か助成をしているのだろうか? 本当に現地のためになっているのかどうか分からないODAよりも、もっとできることがあるのではないのだろうか。国外だけの話ではなく、本当に必要とされる支援というものはどうあるべきなのか。そのことを考えさせられた。

プロジェクトX

|

« ガンダム風味のお誕生日。 | トップページ | 最後の忠臣蔵 #2「無念の逃亡」 »

NHK」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/4985/1951122

この記事へのトラックバック一覧です: プロジェクトX「日本技術陣 1億の地雷に挑む」:

« ガンダム風味のお誕生日。 | トップページ | 最後の忠臣蔵 #2「無念の逃亡」 »