« フルカラー劇場7+ボンボン2005年5月号 | トップページ | Nスペ「東京大空襲 60年目の被災地図」 »

2005.05.02

ふたたびのガンダムX・気分は本放送

 4/4からキッズステーションで、機動新世紀ガンダムXの放送が始まっています。今回の放送は週1で、毎週月曜2330/翌朝0400、土曜2130となっています。例によって下書きで寝かせてる間に既に第四話まで放送されてしまいましたが、昨秋の放送で見て、今回は「再放送」という人も多いと思うので、遅ればせながら二度目見ということもふまえてちろっと書いてみたいと思います。今回が初回だという方は、「はじめてのガンダムX」もあわせてどうぞ。なお公式サイトも公開延長されていますが、ネタバレ度が高いのでご注意のほど。


●今回は本放送気分を楽しむ
 CS初の週1放送となりました。これまでは週5本だからさくさく見られるのでオススメということだったのですが、今回は本放送気分をどうぞ、としか言えません(^^; 日付も当時のものと近いですし。ただ昨今「本放送はタルくて挫折したけどまとめ見すれば結構良いじゃん」という声が大きくなってきただけに辛いっちゅーか苦しいんですが、DVDが発売された今となっては、「先の展開が気になるのであればDVDをどうぞ!」ということも出来る訳で。

 でも、実際本放送を見ていた頃は、タルいなんて全然思っていませんでした。その日のうちに3回、翌週までに5回は見直すというのがざらでしたから。当時の反応でも、次が楽しみという声が多かったと思いますし。――ということで、本放送当時(1996/4/5)のfj.rec.animation(NetNews)での反応をGoogleで拾ってきました。ステレオ放送だ、絵が綺麗だという反応は、当時ならではのものなので今の若い人にはピンとこないかも(^^;

fj.rec.animationでのGX第一話感想 その1
fj.rec.animationでのGX第一話感想 その2
fj.rec.animationでのGX第一話感想 その3

●二度目は伏線を楽しむ
 GXは噛めば噛むほど味が出るスルメなので二度目も充分楽しめる作品。オチが分かって居ればこその伏線も沢山見えてきます。特に動きの大きいエニルだとか、カリスの出てくるフォートセバーン編がGXの結論への道標になっているところなど、見直せばこその味が出てくる部分だと思います。尤も二度目見で最初にがつんとくるのは、ナレーションの妙と赤いニ連星だと思いますが(^^;

 という訳で、昨秋の放送に続き今回も感想を書かれているあぷろんさん。前回と今回ではまさに使用前使用後って感じです。という比較もいささか失礼かと存じますが(ご自身の記事で初見時の記事へリンクされているので問題ないかとも思いますが)、最初のうちはタルくても見続けていればこれだけ気持ち良い物語もない、ということを示してくださっている好例だと思います。

諸々雑記帖:第一話 「月は出ているか?」 初見時
黒猫型異星人ファン倶楽部: 第一話 「月は出ているか?」 今回

 で、今回の第一話感想で気になったところなど。

セリフで片付けていないといえばいいのかも。見ているこちらに想像できる余地を残してくれている感じですかね。
小説に例えると、地の文で誰某はこう思っていたとか、こんな気持ちだったとか、そういう描き方をしていないんじゃないかと思うんです。
視聴者にわかりやすくするために、不必要な・不自然なセリフや身体の動きをさせていない感じ。
種デスや最近のアニメなんかを見ると、わかりやすいですよね。
それにあざといというか、不自然だし、わざとらしくて、しつこい感じがします。
それがないのがいいんじゃないかと思いました。

 行間を読ませる演出がきちんと出来ているってことですね。
「視聴者にわかりやすくするために、不必要な・不自然なセリフや身体の動きをさせていない感じ。」というのは、「わかりやすくするために不必要な・不自然なセリフや身体の動きをさせる、ということをしていない感じ。」で良いんでしょうか。
 ただその故に、GXが「分かりやすくない」ものになっているのかというと決してそうではないはずで、ガンダムシリーズを通してみても分かりやすい作品に入ると思います。きちんと見ていれば不自然で説明不足だということはないのですが、きちんと見なければ分からない……というよりも、描かれているものだけがぱっと見で表層的に捉えられて、キャラが濃くない、ありきたりという評価をされてしまっている部分もあるかと思います。

ほんとに普通の作品、過度な装飾もせず、物語を濃くするための設定もせず、戦後の世界に生きる人たちと、戦前の世界から抜け出せない人たちを描いた、ごく普通の作品という印象があります。

 散々出てますが、つまり地味だってことで(^x^;
 ごく普通であるが故に、突き抜けなかったのかなと。その徹底した「普通さ」は充分突き抜けているのですけれど、当時の環境は、前年度のブームが治まっていないエヴァとガンダムWがあり、おねーさん達の一部は若干早く始まったダグオンへ移動、尖った人たちはGXの2日前に始まったエスカにもう夢中。GXに乗り切れなかった人は秋スタートのナデシコが受け皿にと引く手数多で、GXは放送開始一月ほどで既に人気レースに出遅れたことを心配する声があったほど(^^; 尤も初期の感想を見直すと、エヴァに食傷気味だったとか、ガンダムWにはついていけなかった人がGXに安らぎを得ている風もあるんですが。

 でもGXにはGXにしかないものがある。だからこそ、9年経った今でも好きで居られるのだと思います。同年のエスカもシャンゼも今でも好きだけど。でもやはりGXに関しては特に判官贔屓になってるというか、本放送当時から逆風が吹きまくってる分、愛が鍛えられているよなぁ、とは思います。

 先の「ガンダムXと打ち切りと」関連でTBいただいたり、方々でリンク+コメント頂いたりして色々と思うところもあるのですが、こちらはまた改めて書きたいと思っています。遅ればせながら御礼まで。

トラックバックピープル:ガンダム!
カミラボ:機動新世紀ガンダムX感想日記) 今度こそ完走したい(i_i)

|

« フルカラー劇場7+ボンボン2005年5月号 | トップページ | Nスペ「東京大空襲 60年目の被災地図」 »

機動新世紀ガンダムX」カテゴリの記事

コメント

ども、おひさしぶりです。

拙い文章が紹介されて嬉しい反面恥ずかしかったりします。

しののめさんの仰るとおりで、ほんとうにスルメのような作品だと思います。
とかく、設定やキャラのビジュアル・印象などが先行し、それを生かすためにストーリーが存在するような作品が多いような気がしてます。
GXはストーリーの中に登場人物が存在し、それゆえにストーリーという歯車に組み込まれ、そこから脱するという展開、また、運命とやらに抗う物語としてのおもしろさがあると思っています。
登場人物も個性的でけっしてキャラが薄いわけでもキャラが立っていないわけでもないんですけどね。
普通・地味という感じは確かにしますが、だからこそ染み出る味もあると思います。
無添加食品・低音殺菌牛乳とでもいいましょうか、ファーストフードでもなくインスタント食品でもない感じ。
上手い喩えが出来ないのですが、やはりGXは大好きな作品です。
最近は感想遅れ気味ですが、本放送気分で存分に楽しんでいこうと思います。

長々と失礼しました。

投稿: あぷろん | 2005.05.02 13:33

>あぷろんさん

 ご紹介したい記事でしたので取り上げさせていただきましたが、自分だったらと思うとやはり恥ずかしいということもありますよね。すみません。

 GXの場合、あの第一話アバンタイトルが全ての出発点であるというだけに、世界観から導かれた物語だという印象が強いです。勿論主軸はガロードとティファのボーイ・ミーツ・ガールであり、それを走りぬいたガロードの個性が光るのであり、だからこそあの戦後世界にあって、あぁも爽やかな後味になるのだろうと思うのですが。

> 普通・地味という感じは確かにしますが、だからこそ染み出る味もあると思います。
> 無添加食品・低音殺菌牛乳とでもいいましょうか、ファーストフードでもなくインスタント食品でもない感じ。
> 上手い喩えが出来ないのですが、やはりGXは大好きな作品です。

 いえいえ、充分うまくたとえられておいでですよ(^^)
 以前「ガンダム0080・ポケットの中の戦争」をおにぎりにたとえてみましたが、GXもそんな感じで、朝取り野菜を具に使った味噌汁って感じですかね。素朴だけど、新鮮な野菜にせよ熟成された味噌にせよ、実は凄く贅沢な一品だというか。GXがお好きならポケ戦も味わい深いものですのでおすすめです。

 各話感想、今後も楽しみに拝見したいと思います(^^)

投稿: しののめ | 2005.05.08 18:00

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/4985/3947215

この記事へのトラックバック一覧です: ふたたびのガンダムX・気分は本放送:

» 第一話 「月は出ているか?」 [黒猫型異星人ファン倶楽部]
今日から毎週月曜日は 『機動新世紀ガンダムX』 です。 ぼくにとっては人生二度目のGXなわけですが、やっぱりおもしろい。 なんでこんなにおもしろいと感じるのか、大好きなのかがいまいちわかってないのですが。 まあ、今回の放送で少しはわかればいいかなあと思ってい..... [続きを読む]

受信: 2005.05.02 13:23

« フルカラー劇場7+ボンボン2005年5月号 | トップページ | Nスペ「東京大空襲 60年目の被災地図」 »