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2005.08.02

Ζヒストリカ03巻。

 Ζガンダムヒストリカ03巻、おかげさまで発売なりました。02巻に続き、今回も一読者のつもりでの感想というかご紹介など。自分の担当分含め、あくまで私的なコメントなので公式見解というものでもありませんのでその点よしなに。

●月の裏側~エゥーゴとティターンズの対立~
 リック・ディアスといえば脚。ということでナイスな脚です。ついでに隠れた萌え所の腰もえぇです。「月の裏側」の暗さとか文章とか、このパートの雰囲気出てますよね。えぇ、darkなんです。それを悪いと言うつもりはありませんが。

●Drama & Karma #06-10 教養小説の破片
 ジェリド君が真の主役とばかりに一番目立ってます。隣でカミーユが「何でこいつが?」とか焦ってます(^^; Ζが成長失敗の物語なら、一番失敗してるのは誰かという話になるとジェリドとカミーユが双璧ですよねぇ。あ、その意味でジェリドは何とかライバルとしての体面が保てるのか。カミーユには後半すっかり忘れられてしまうのに。というか、誤解されがちかもですが、ジェリドがカミーユに私怨を抱いていても、カミーユの方はジェリドに恨みは持ってないんですよ。#4で「許してやるよ!」と言った後は、彼のことはいつも絡んでくる厄介な奴としか思ってません。フォウを殺されても、ジェリドには何の感情も抱いてないでしょ。そういうことなんです。
 で、月といえばウォンさんですよ! ってことで「ウォン・リー怒りの鉄拳」は是非ロードショーで見たいもの(^^
 コラムの方は、TV版Ζの中でもややこしいとこをまとめてるんで、劇場版から入った人がいらしたら是非一読を。

◎コラム現実認知 Realizing "Ζ" エピガイ編
 エピガイコラム担当でもある佐藤賢二さんの「30バンチ事件と大量殺戮兵器の拡散」。報道だと「大量破壊兵器」とか小手先で誤魔化されてますけど、ここで使われている「大量殺戮兵器」が正しいので、この題名は良いですよ。あとこの絵って#7でのカミーユがミイラの母に子を抱かせてやるあの名場面なので使ってくれてありがとうございますですよ(i_i) そういやイライラ戦争の頃も、人質に毒ガスなんてΖじゃねーか、みたいな話は出てましたよね。それが何かありふれちゃってる今の世の中は21世紀なのにほんと世も末。
 全くの余談ですが、「異物への恐怖」がエスカレートして云々という話は「アルジェントソーマ」Phase:04「出会と憎悪と」でのノグチ教授とタクトとのやり取りが結構面白いです。

●赤い彗星の軌跡「出資者は無理難題をおっしゃる」
 第2回「組織の中の“赤い彗星”」。中間管理職だよね、という話は当時からありましたけど、こういった組織論は中々展開される機会がなかったと思うので、読んでて面白いです。エゥーゴはリベラルでなくてはならんのだって話とか。

●モビルスーツ開発誌 リック・ディアスと第2世代MS
 リック・ディアスといえばガンダリウムγってことで何がそんなにエライのかというお話をさくっとまとめつつ、いやリック・ディアスってそれだけじゃないのよというあたりも細かく。因みにエース級に愛用されたという話で追記すると、カミーユも#15で一度だけ乗ってます。
 スレッジハマー戦術は、そっかそうだったのかと思えるもの。こういう解説は嬉しいです。

◎コラム現実認知 Realizing "Ζ" メカ編
 おなじみ永瀬唯さんの「ヴァーチャル・リアリティーが実現する『全天周モニター』」。さすがその筋のお方だけあって手堅いものです。惜しむらくは愛知万博・長久手日本館のアレが入らなかったこと。でも今回のは操縦システムに関するものでまとめられているから、あれはちょっと範疇外ですね。

●グリプス戦役戦跡探訪 月面都市群の暗闘
 今回はティターンズによる「アーガマ追撃作戦」。前回混乱したサイドナンバーの振り直しについて、今回解説があります。#6での軌道上の戦闘って何だったの? という部分も含めて、裏までこれだけ色々読めるんだから、元の情報量が多いんだなぁ。

●星々の群像 エマ&レコア 大義と業と
 今回も書かせていただいてます。この二人の対比というのは、それこそ言い尽くされている部分が多いのは百も承知。でも「女であることより主義に生きるエマ」と「女でありたいという主義に忠実なレコア」という部分に落とし込んでお仕舞いってだけじゃないでしょこの二人は。というあたりを書いてみました。レコアの「そうよ、私は女よ。だから今ここにいる、貴女の敵になった」という言葉は、エマも自分と同じ女に違いないのだと指摘している言葉なのであって、そこをきちんと押さえないとこの二人の対立は書ききれないんじゃないかと。勿論、自分が見てきた限りにおいて今までそこまで書かれていなかった(と思う)のは、一つには文字数の限界があったからだろうとは思いますけど。しかし、書いたものを見ると男に思えると散々言われてきた自分にしては、女が出ちゃったかなぁと思ってしまったんですが、そのあたり「文責」という言葉に助けられてますと申しますか(^x^; 因みにp29の大見出しの英文は、元はハムレットの「汝の名は女」です。

 今回はコラムを、劇場版座談会でご一緒した堀越英美さん、クロストークも書かれてる高橋一人さん、それと現実認知など書かれてる佐藤賢二さんに書いていただいてます。ということは前回は自分一人で書いてたということなんですが(今回も「それぞれの後輩指導」は自分の担当)、他の方に書いていただけると思いがけないことが出てきてほんと面白いです。

◎みんなのエマ&レコア観察クロストーク
 エピガイの奈落一騎さんはレコア派、高橋一人さんはエマ派、そして堀越英美さんはオカン・おミズ分類というクロストーク。それぞれ頷けるところがあるんですが、奈落さんの「レコアは八百屋お七」というのが凄いツボにはまりました。堀越さんの「レコアのトラウマ自伝小説」というのもイイカンジ。自分はなぁ……エマに近い自覚があるから、高橋さんの言う通り付き合うならエマが楽なのは分かるんだけど、だからこそレコアに惹かれるかな、と思ったり。

◎岡本麻弥インタビュー
 美人で目の保養~(^-^) 前回の飛田さんに続き、当時新人だった頃から、今回の劇場版までのお話を伺ってます。TV版オーディションでの1分フリートーク「夢を叶えたくて、ここにいます」というのが、まさに富野監督が求めていたエマさんだったんだろうなぁ、と思うのですよ。その自分の目指すものに対する姿勢が、そのままエマの芝居に出たんだなと。個人的に、飛田さんの名前が何度も出てくるのが妙に嬉しかったり。飛田さんが一番詳しいというのは、GXでガロード役の高木渉さんがそうだったのと同じで、ある意味ガンダムの主役の宿命のようなものです(全編出てないと分からないから)。飛田さんも岡本さんも「劇場で見た」の一言がちゃんとあるのが嬉しいですよね。

◎コラム現実認知 Realizing "Ζ" キャラ編
 佐藤賢二さんの「『戦う女』エマとレコアは『負け犬』の夢を見たか?」。このエマさんのカット、右上の岡本さんと何気に角度が似てて面白いです。確かにエマもレコアもあの頃の最先端の女だったんだろうなぁ、と思ったり。でもどこかで夢見ちゃってるような負け犬より、現実を楽しむが勝ちのおひとりさまの方が良いよなーと思いながらも、Ζでおひとりさまなハマーンが一番夢見てるじゃん、というのが何ともはや。

 「電氣アジール日録」にこちらの背景などあり。

●Sign of "Ζ" ゼータという名の時代 脚本・遠藤明吾インタビュー
 結構今になって明らかになる事実が多いですよこれ。がーんそうだったのかーみたいな。で、「星を継ぐ者」がどっから出てきたのかは分からず仕舞いなのはちと残念。

◎Ζゲームクロニクル GジェネレーションDS
 何気にえらく受けまくりました。黄金のジオン残党チームに腹抱えてしまいました。ハードの問題がなぁ、以前に自分にはゲーマーの血が流れていませんからっ!

●「新訳」への架け橋 月面シチュエーションドラマの意味合い
 劇場版でざっくり削られたパートなだけに、今回の富野由悠季主題随想でもばっさばっさと斬られてます。「シチュエーションドラマにしかなっていません」というのは、そりゃそうなんだけど、それをそれとして楽しんできた人間も居るんですよ(^^; 「ロボットものらしくしようとした欲」が、それなりに面白い画面を作ってしまっている部分もあるんですよ。月面編は結構戦闘シーンが面白いなーと自分では思ってるんですが。カミーユが頑張って一人で何とかしようとし始めてるんで、そのあたりが可愛いし。テレビシリーズとしての構成の都合と言われたら、そりゃそれでお仕舞いなんですけど。とりあえず、第2部のウォンさんが楽しみかな。
 あと注目点としては、人気作というものは結局、「キャラ萌え>場面設定」というあたりのお話。キャラがちゃんと立つには世界観がきっちり出来てないと、という考え方はやはりマイナーなんだなぁと。だから世間ではまずキャラありき、で動いてしまうんだなぁということがよく分かりました。それで自分は人気作に食指が動かないんだ(^x^;
 「世界観>キャラ」な作品を自分で挙げるとそれは「聖戦士ダンバイン」だったりします。個々のキャラの魅力も勿論あるんですが、ダンバインといえばやはりあのOPナレーションの「バイストン・ウェルを覚えている者は幸せである。心豊かであろうから」とあの音楽とあのバイストン・ウェルの絵が一番に浮かびますもん。世界観に魅力がなければ「バイストン・ウェルもの」というシェアード・ワールド展開はそもそも出来ないでしょ。と思う訳で。でもそれについてくる人というのは普通の人ではなくて、やはりマイナーなんだなぁということも分かる訳で。
 最後の役者の話もちぇき。自分にとって飛田展男という人はとても恐ろしく底の見えない役者です。良い意味で仕事を選ばないから、常に良い意味で裏切られる。それがもう快感になってますよ。

●で、次は04巻。
 TV版3号ということで、8/10(水)発売となります。お題は「ジャブローの風」で#11~#14の範囲。メカは百式。「星々の群像」はブライトと旧ホワイトベースクルー編ということなんですが、声優インタビューはお待ちかねの池田秀一さん。公式にもある通り、昔懐かしゲームブックの特集もありますが、個人的に注目してるのがスタッフインタビュー。多分一番にこのページを開けてしまうんだろうなぁと思えるくらい待ち遠しいですよ。04巻は自分はノータッチなんで一読者として楽しみです。寝言やカミラボでのamazonへのリンクにてお求めくださった方も含め、皆様どうもありがとうございました。今後ともよろしくお願いします。

■Ζヒストリカレビュー:00010204

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トラックバック・ピープル:ガンダム!

カミラボ:機動戦士Ζガンダム

4063671852Official File Magazine ZGUNDAM HISTORICA Vol.3
講談社
講談社 2005-07-21

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4063671860Official File Magazine ZGUNDAM HISTORICA Vol.4
講談社
講談社 2005-08-06

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