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2006.02.15

死者の書/川本喜八郎

 川本喜八郎監督の「死者の書」が、岩波ホール(作品紹介・予告編あり)で4/7(金)まで公開されています。第17回ザグレブ国際アニメーション映画祭で審査員特別栄誉賞、そして2005年の第9回文化庁メディア芸術祭でアニメーション部門優秀賞を受賞した作品です。

平成17年度(第9回)文化庁メディア芸術祭 優秀賞 死者の書 | 文化庁メディア芸術プラザ (動画あり)

 昨年幸運にも試写会を拝見したのですが、人間では生々しくなってしまうし、2Dアニメではあざとくなってしまうもので、人形アニメーションでしかこの美しさは描けないものだと思いました。やはり川本喜八郎さんの人形は素晴らしいです。1時間10分というのは映画としては短いのかとも思いますけれども、ゆったりとした中に悠久の時が感じられる逸品です。主演の宮沢りえも結構良かったし、江守徹はさすがに役者。あと黒柳徹子様には脱帽です。いやほんと凄かった。

 試写会には川本喜八郎監督も挨拶においでになっていて、30年前から作ろうと思っていて、理解するのに10年掛かって、15もしくは10年前には絵コンテが出来ていたのだけれど、諸事情で制作に時間が掛かってしまったというお話も。制作を動かした人々の名前はEDで見られます(こういう作品を作るのにお金集めるのって大変なのですよ)。またこのEDが貴重なものだったりするんで最後までじっくりと堪能してください、との監督のお言葉通り、素晴らしいものでした。

文化庁メディア芸術祭特設ブログ2005: 「死者の書」ロードショー!

メディア芸術祭では2月27日(月)15:00より「アニメーション部門受賞者シンポジウム」を開催。川本喜八郎氏と山村浩二氏の対談の後、「死者の書」と「年をとった鰐」の特別上映を行います。

 という企画もあるそうなので、都合の付く方はこちらもおすすめかと。

 あと2/14付けの朝日新聞(東京本社版)朝刊文化面にも「折口信夫原作の『死者の書』人形アニメで映像化・川本美学の集大成」とする記事がありました。残念ながらasahi.comには未掲載の模様。

 原作についてなど詳しくは、「神北情報局: 『死者の書』を観たぞ」 をどうぞです。感想拝見し直してたら映像がわぁっと蘇ってきましたよ。公開期間長いからまた見に行けるといいなぁと。併映作品として「ひさかたの天二上(あめふたかみ)」という解説編があるらしいのでこれも見たいなと。


 以下若干ネタバレ感想。


 いやさー、郎女って確かにある意味凄く幸せな人なんだけど、あれじゃいかず後家だよねー。ま、ええとこのお嬢様だからこそ、世俗にまみれた庶民には出来ないあぁいう生き方に身を捧げてくれとも思うけど。などと身も蓋も無いことを喋っていたら、そういう意見は初めて聞いたとか言われました(^x^; でもほんと、あらゆるものが美しいのですよ。見ることができて本当に良かったです。つー訳で例によって寝かせてたのを出してきたんで、コメントなどはもうちょっと落ち着くまでお待ちください(_o_)

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