ZGIII・フラウの子と彗星と
明日から公開3週目の「劇場版 機動戦士Ζガンダム 第3部 星の鼓動は愛」。夕刊に広告なくて淋しかったですよ松竹さん。そのラストシーンの「新訳」について、頂いたコメントへの返信が長くなりましたんで新記事にて。 ネタバレ全開です。
出産したならそれを見せるという富野演出ですが、フラウを横から見せてお腹が小さくなってるっていうのでも、十分です。むしろ『逆シャア』じゃありませんが、新しい命の誕生を賛美するにしてもハヤトとフラウの子供じゃ具体的過ぎますし…。
結論から申せば、フラウのお腹は寧ろ少し大きくなっています。何故まだ出産していないのかというと、それを描くにはフラウの姿だけではなく、立ち居振る舞いが変わってくるものであり、ハヤトとフラウの子である以上、ご指摘の通り生まれた子には意味があるものですから、それらを描く煩雑さを避けて、観客に想像の余地を残したということだと思います。Ζヒストリカ12巻の富野監督インタビューで、ミライが子供を寝かせて車を運転する絵が一番好きだと仰っているあたり、そういう母親の描写には手を抜かない方だとも思えますので。それに元々このフラウの子についてはΖΖでも出てきませんでしたしね。
ただここで設定マニアの血が騒ぐと、劇場版Ζの物語って、アムロがカラバに参加してからグリプス2まで4ヶ月掛かっていないことになるんです。TV版の年表は通用しません(^^; そうすると、終盤に登場するバウンド・ドックなんていつの間に作ってたんだよとか思うと、そういうティターンズの暴走っぷりは確かに恐ろしいので、だったらコロニーレーザーぶんどってこっちから撃ってしまえというのは、まさに毒をもって毒を制すというエゥーゴらしいやり方と思えます。
エンディングにはDybbuckといい彗星といいシャアを象徴するものがちゃんとあります。しかしそれは象徴に過ぎず、本人を画面に出さないところが富野なんだということです。
えぇはい、これはほんと先の元記事ふるたこ徒然 - 『ZGIII』、もう大きな光は見えなくなったにて
富野演出って、何でこうしないんだよ、と憤りを感じつつも納得したいがために何度も見てると、富野が選んだ演出の意図が段々と分かってきて面白い。だから、上記のようなガンダムオタクが見たいZのラストなんて作ろうものなら、何度も見て別の意味が見えてきたりなんてことがなくなってしまう。だって、そのまんまなんだから。そんなのはただの同人誌だ。
と書かれていたのと合わせて、仰るとおりです。
その先の元記事ではなく、その1つ前のふるたこ徒然 - 『ZGIII』補足、Dybbukから解き放たれたカミーユと、呪われ続けるシャアのコメント欄が頭に残っていて 「という訳で、最後にシャアはちゃんと居ます(笑)>ふるたこさん」 などと書いてしまったようです。失礼致しました。
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コメント
色々とご指摘、ご意見ありがとうございます。おかげで私のせせこましい映画ブログもアクセスが増えてます(笑)。Zの話題で盛り上がることができ、幸いです。
フラウのお腹、そうでしたか。
フラウとハヤトの子供については、TV版でもそれっきりの話題としてまったく出てこない部分なので、これはもうどうしたことかと思っていたのですが(ハヤトなんて死んでしまう…)、これも「無事に産まれてればいいな」という潜在的な願望が私にフラウのお腹を小さく見せたのかもしれません…。
唐突にフラウの出産に関する描写が入ったらそれはそれで映画と切り離されすぎるので、構成としては、おかしなものになってしまうということは言えますが。
アムロがフラウとベルトーチカに囲まれてるのは、やっぱりまだ飛べないって証拠ですね。あれではまだ日常に帰ったというには都合が良すぎますから、アムロにとってもシャア(というかララァ)との決着は着けなければならないと分かります。
DVDが出たら、もっとゆっくりと見直してみたいと思います。
投稿: ふるたこ | 2006.03.18 00:22
>ふるたこさん こちらこそ色々どもでございます。
願望が見せてしまうものってありますよね。自分だと、Ζヒストリカ12巻座談会で発言してしまったキッカとレツが~という話もそれに似たものかと思いますが、思い込みって恐いんだなと。あの座談会はほんと初見感想の勢いが良くも悪くも出まくってますが。ともあれ、またよろしければ確認してみてやってください。出来ればまた、劇場で(^^
アムロがあそこに居るのも、そういうことなんですよね。色々良いたいことがある人も居るとは思いますけれど。うーんでも確かにこの両手に花のアムロはある意味大活躍だ。個人的にはハヤトの出番がなくて残念でしたけど、富野監督のお話では便りのないのは良い便りのごとく忙しくしてるみたいで良かったです。ま、色々妄想はできますけどね。
投稿: しののめ | 2006.03.19 00:33