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2006.03.23

男と女のZGIII

 公開3週目の「劇場版 機動戦士Ζガンダム 第3部 星の鼓動は愛」。 国内興行ランキング:Movie@nifty(2006年3月18日~2006年3月19日)では残念ながら圏外落ちしてしまいましたが(i_i) 春休みだからなぁ。その第3部関連で拝見した記事。例によって寝かせてて旧聞に属しますが。

囚人022の避難所 『星の鼓動は愛』は女性に何故うける?

あちこち『星の鼓動は愛』の感想を読んでいると思うのですが、肯定的な意見の多くは、テレビ版の物語などにはむしろ疎そうな、女性ファンが書いている例が多いような気がします。

 ……いえね、文章全体を拝見していると、この方は男性なんだなぁとつくづく思うのです。自分の体感では、第3部が特に女性に受けているとは思えなかったので。尤もこの元記事が書かれたのは公開直後の3/8ですから、今では肯定/否定の割合や男女比などは変わってきているのかも知れませんが。

 確かに男性=メカアクション、女性=ドラマ・キャラという傾向があるのは否定しませんけれど、表に見えているものばかりが全てでもないわけで。特に女性の場合、検索結果に出てこない水面下に不満が吹き溜まってる可能性も否定はできません。

 自分の周囲の女性の反応はものの見事に半々に分かれています。それは古株かそうでないかで分かれるというものでもありません。カミーユ好きに女性が多い傾向はありますけれど、TV版のカミーユに思い入れがあるから新訳は駄目だという人が居る一方で、TV版のカミーユに思い入れがあればこそ新訳が嬉しいという人も居るんです。でもこういう反応は男性でも変わらないと思います。

 ……ていうか、自分が見た限り、世代や男女に関係なく、冷静だった人は割とすんなり受け入れてて、期待で盛り上がってた人ほど落胆してる傾向があるように思えます。が、やはり例外はあるので、分かりませんよねぇ。ていうか、中途半端に覚えてる人ほど文句ばかりで、ある程度咀嚼してしまった人はこんなものかと達観しちゃってるというのか。つまりは、 「TV版の物語に疎い」 かどうかではなく、TV版との距離が取れるか取れないかというのが一番の問題なのでしょう。知識や思い入れがどうとかいうのではなくて、ものの見方を変えられるのかどうか。勿論、見方を変えた上で新訳を楽しんで、でもTV版の方が好きだわやっぱ。というのはアリなんですよ。描かれていることが違うんですから。そういう意味では、確かに女の方が適応能力が高いのかなぁという気もせんでもないんですが。男って一途に初恋を大事にしてたりしますものね。

 以下は自分が実際に聞いた感想なんですけど、どれが男性でどれが女性のものか分かります? という問題にした瞬間答えは見えてしまうと思うんですけれどもね。

【1】がらっと変わるのかと思ったら案外そうでもなかった。
【2】全然別物になってしまっていた。
【3】あのカミーユは絶対(萌えを)狙ってる。
【4】あれってガザEだったのか。ドラッツェは気づかなかった。

 あとはま、上から読んでも下から読んでも「よのなかばかなのよ」ということで。放映当時からのカミーユスキーとしては自分のバカさ加減なんて嫌というほど自覚してんですから。そりゃシャアのファンをやってる方がずっといいのは、昔やってたから分かってる。でもいいの。カミーユ可愛いから。

 でね、21年来のカミーユ好きだという方から頂戴したメールで(ありがとうございます~)、劇場版でも賛否両論が分かれているのがΖらしいということを書かれていて、確かにその通りだと。であればこそ、この劇場版は20年残るな、とも自分には思えました。万人に受けるΖだなんてそんなのありえない(^^;

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劇場版Ζガンダム」カテゴリの記事

コメント

トラックバックありがとうございました。
「TV版の物語に疎い」は女性をバカにしてそういう言い方をしたのではなく、「TV版を知らなきゃ、ぜんぜん無意味な映画だ」みたいな評が公開直後にあまりにも目に付いたので、「知らなくても楽しんでる人が多いですよ」と言いたかったのですが、誤解を招く表現でした。お詫びします。
私は「中途半端に覚えて」いて「期待で盛り上がって」いた人でしたが、「ものの見方」が変わったことはものすごく嬉しかったです。そういう意味では新訳の熱烈な支持派(笑)ですが、最近書いた不満点は富野監督の「ものの見方」の変わり方がもう一歩足りなく感じられたことです。
また、男女差だけではなく、私がリアル1st世代という世代差の問題もあるのでしょう(笑)。
そういうわけで私は関係者ではないので、「トミノ御大マンセー」ばかりではないですけれど、結局大好きなんだなぁ。
え?「一途に初恋を大事」ですか?うひゃぁ(笑)

投稿: 囚人022 | 2006.03.23 17:10

こんにちは。初めて書き込みさせていただきます。私も放送当時からのZファンです。思春期後半に見ていたせいか並々ならぬ思い入れのある話でした。カミーユにバリバリ感情移入してましたし。新訳公開はただ純粋に嬉しかったです。衝撃のラスト(笑)もすんなり入って来ましたし。全編通して見ると精神崩壊するわけないんですよね、新訳のカミーユは。TV版のカミーユは先を見すぎてしまっていたけれど、新訳のカミーユは今(現在)を見ている子なんじゃないかと思っています。TV版に思い入れがある方々で新訳に不満がある方も視点を変えて見てみたらいかがですか?と言いたいです。無理にとはいいませんが、目から鱗かもしれませんよね。見てない人たちまでが酷評してる人の意見を丸呑みして文句を言ってるという事もあるようなので、取り合えず自分の目で確かめてほしいです。

投稿: ゆらら | 2006.03.23 20:20

>囚人022さん
 こちらこそご丁寧にありがとうございます。言葉の使い方というものは還暦を過ぎたお方でも気をつけなければと思うようなもので、これで完璧というものはありませんよね。
 リアル1st世代というのも実はそう関係はないと思います。
  1st世代だからΖは駄目だったけど新訳ならOK
  1st世代だからΖは駄目で新訳もやっぱり駄目だった
  1st世代だけどΖはOKだったし新訳も問題なし
  1st世代だけどΖはOKだったのに新訳は駄目だった
 の全ての例があるので、とどのつまり「新訳に求めたものが満たされたか」という根源の問題だけが分かれ道になるのです。でも実際見てみないと自分が何を求めていたのかも分からなかったりしますから、第3部が誰に受けているのか、よく分からないのです。

 あとはまた改めてそちらにお伺いします。つかTBしてやってくださいよ(^^;

>ゆららさん こちらこそはじめまして。
 当時からお好きとのこと、お聞かせくださってありがとうございます。TV版と新訳のカミーユの最大の違いは、地に足が着いているかどうかかなという気もします。足元がちゃんとしてるからしっかりと今が見えているのが新訳かなと。
 視点を変えて欲しいというのは自分もずっと思っているのですが、何で変えなきゃいけないの、とばかりの反応を見ると辛いですよね。見てない人たちまで……というのはほんと論外。「あなた自身が確かめて」欲しいですよね。

投稿: しののめ | 2006.03.24 23:53

トラックバックしたつもりが・・・。よく自分の記事を観察したら、リンク先がこちらだと明記してなかったので、それで迷惑トラバ状態ではじかれていたみたいです。重ね重ね失礼しました。男女差、世代差、言われるとおり単純ではないと思うのですが、正直、越えられない壁を感じることもあって、むしろ自分の感想が万人向けのものとは言えないかもしれないことの理由探しをしているような按配です。
私のところには女性がお見えになることがほとんど無いので(笑)、貴重なご意見とてもありがたく思っております。

投稿: 囚人022 | 2006.03.26 16:37

>囚人022さん ご丁寧にありがとうございます。
 万人向けの文章というのはそうそう書けるものでもないと思います。でも万人に向けて書くことはできますよね。というのは自分に対しての言葉でもありますが(^^; 何か今回は女丸出しで絡んじゃってごめんなさいね。

投稿: しののめ | 2006.03.26 22:22

 100人居れば100通りの考えがあるの
ですから、1つのカテゴリーで物の考えを
括るなんて事は出来ませんよね。
 しののめさんは、Zは万人受けしないと言っ
ていますが、それは違うと思いますね。Zは
万人受けしないんじゃなくて、万人受けする
物なんてこの世にないと僕は思いますよ。地
球には何十億って言う人間が居ます。つまり
何十億と言う物の考え方がある訳ですから、
その全てを満足させられる作品なんて、ある
筈がないと思います。だからどんな作品にも
、賛美派と否定派って言うのは居ると思いま
す。
 ファンは、(製作者やファンの感性なんかを
冒涜する事以外の)どんな批判も受け止め、
理解していく事が大事ですよね。それこそが
ガンダムシリーズの根幹である「ニュータイプ」
と呼ばれる存在の考え方だと思います。
 僕、ゲーム歴って結構、長いんですが、自分
のやってきたゲームの中で1番好きなのが
「久遠の絆 再臨詔」で、2番目に好きなのが
「レイディアントシルバーガン」なんです。どっち
も一般のゲーマーには余りその存在を知られ
ておらず、存在を知っているコアなゲーマーの
間でも賛否が別れている作品なんですが、
僕は好きで好きでしょうがないので、自分の
サイトでも良く取り上げているんですよ。
 最初はこの2つを批判している文章を見ると
腹を立てていましたが、「人の価値観はそれ
ぞれ」と言う考えを自分に言い聞かせるように
なると、それらの批判文も面白くなるように、
なってきました。僕もニュータイプに、近づけ
ましたかね。

投稿: コンバット・ホークウインド | 2006.03.26 23:26

(「汝の隣人を愛せよ」宛てに頂きましたが、
 http://blueeyes.air-nifty.com/muimui/2006/03/you_shall_love.html
 管理者権限でこちらへのコメントに移動させていただきました。しののめ記)

> こんにちは。
> まあ、視聴者が気に入らなければTV版観ればいいだけの話ですよね。
> といっても、今回の劇場版、富野監督忘れちゃいけないモノまで(無理矢理)忘れようとしているように見えます。
> 大衆向けの芸能がやりたい、って気持ちは分かるんですが、そっちは宮○監督がいるから、別にいまさら富野さんがやらなくても…なんて思っちゃうんですが、まあ、最近の幸せそうな監督の顔を見ると色々言いづらいですね(笑)
> ちなみに私は今回の劇場版、何回か観てますし結構好きですよ。
>
> 投稿 domo | 2006/03/30 0:34:32

投稿: domo | 2006.04.07 23:15

>コンバット・ホークウインドさん

 「万人受けする物なんてこの世にない」というのはごもっともだと思います。ただ、こういったコメント(の全文)を頂戴するからには、自分は自論に反する意見などまるで受け入れない狭量な人間だと思われているということですから、少なからずショックでした。
 「万人に受けるΖだなんてそんなのありえない(^^;」と書いたのはあくまでこの本文がΖについてのことだからで、Ζだけがそういうものだなどとは思っていません。すぐ上の囚人022さん宛てのコメントで「万人向けの文章というのはそうそう書けるものでもない」と書いたのも、そもそもそんなものはありえないと思えばこそですし。

 非礼を承知で書かせていただくと、コンバット・ホークウインドさんに頂いたコメントには「製作者やファンの感性なんかを冒涜する事」が含まれていると思えることが何度もありました。それでもそのコメントを削除せずに残したのは、そういう意見もあるものだと自分なりに思ってきたからです。ただ自分のコメントの返し方が、コンバット・ホークウインドさんの期待に沿わないものであったために、自論に相容れない意見を受け入れない人間だと思われたのだと思います。自分がコメントをお返しする際には、その意見が感性を拠り所にする以上は下手をするとフレーム(flame:感情的論争)になりかねないものですから、それは避けたいというのが思案のしどころでした。
 「人の価値観はそれぞれ」ですから、相手の価値観は尊重すべきものとご承知のことと思います。「批判も面白く受け入れる」というのも一つの価値観にすぎません。面白い批判であれば自分も受け入れますけれど、面白くない愚痴はスルーしたいという価値観もあることをご理解いただければと思います。

 因みにこの話題にも関連する「ZGIIIを100席の映画館で上映したら」は、ZGIIの時には素案があったんですが、寝かせているうちに先日ようやくのupとなりました。よろしければこちらも読んでみてください。
http://blueeyes.air-nifty.com/muimui/2006/04/zg3_100.html

 余談ながらTV版Ζ#47「宇宙の渦」で語られているのは、「理性で理解することと感情で納得することは別だ」ということ。「人はわかりあえる」のがニュータイプだなんて幻想なのだと。でも、だからって相手を拒絶していたら寂しいじゃない。だから、何とか折り合いをつけてやっていこうとするのが人間なんだよね、と。そうしないと狂気に至る孤独に飲まれちゃうよーということだったと理解しています。孤独は嫌だと思って顔を上げたら、そばにはずっとファが居てくれた。だからカミーユは立ち直れたんだと思っています。

>domoさん コメント移動させていただきました(_o_)
 新訳お気に召したようで何よりです。
 新訳が気に入らないならTV版見ればいいじゃない、というのは第1部からそうなんですよね。第2部の舞台挨拶で富野監督も「TV版を忘れられないから面白く見られないんです」という趣旨の発言はされていたのですが、魂引かれたままの方も多いようで。

> 富野監督忘れちゃいけないモノまで(無理矢理)忘れようとしているように見えます。
 えぇとこれは、「富野監督に忘れないでいて欲しいものまで忘れられてるように見える」ということでしょうか。それはファンの欲目というものかと。忘れるべきものかどうかは監督ご自身が決めることですよね。
 監督ご自身が忘れてはならないものはお忘れになってないと思いますよ。奥様愛していらっしゃいますもの。先週の週刊プレイボーイ(4/11号)の記事「富野由悠季 オンナ心とガンダム」読んでてもそう思いましたし、そうでなければZGIIIはあんなラストシーンにはならないし。

> 大衆向けの芸能がやりたい、って気持ちは分かるんですが、そっちは宮○監督がいるから、別にいまさら富野さんがやらなくても…なんて思っちゃうんですが
 今更というより、今だからやりたいのかなと。仕事が出来るうちに思い通りの映画を撮りたいって思われているのだと思うし、それを見たいと思ってしまうのも……Ζヒストリカ00巻で監督に言われたように「依存症」なのかなぁ(^^;

投稿: しののめ | 2006.04.08 01:15

そうですか・・・僕は作品の批評のみに留めてきた
つもりでしたが、しののめさんにはファンや製作者の感
性そのものを冒涜している様に見える物もありました
か・・・僕もまだまだ修行が足りませんね。
 いくら言論の自由が許されているとは言え、「自由
=何をやってもいい」と言う訳ではありません。世の中
には決まりと言うものがありますが、自由と言うのは
その決まりの範囲内で行われなければならない物で
すよね。「ファンや製作者の感性を冒涜する」って言う
のは、この決まりの範囲内を逸脱するものだと思って
いるので気をつけてきたのですが・・・本当にすみませ
んでした。
 いずれにせよ、ZガンダムヒストリカやガンダムAで
大体の内容を把握しているとは言え、実際の第3部を
見ていない僕が第3部について意見を言うのは、良くな
いかもしれませんね。DVDで見るまで、第3部につい
ての意見は控えようかと思っています(DVD版を見れ
ば、今持っている第3部に対する意見が変わるかもし
れませんし)。

投稿: コンバット・ホークウインド | 2006.04.08 07:25

>コンバット・ホークウインドさん
 コメントが承認制になっておりましたので、重複分は全て削除しておきました。記事だけでなくサイドバーや他のコメントにも承認制のことは書いていたもので、お分かりいただけていたと思っておりましたが、どうもそれでは不十分だったようですね。承認制をやめましたので、今回についてはご容赦ください。

 以前「いかなる理由があろうと、ファンサイトで書く内容ではありませんでした」と書かれたのはご自身なのですから、書いていいこと・いけないことの判断は付けられているものと思います。後はそれを実行できるかどうかです。
http://blueeyes.air-nifty.com/muimui/2006/02/z_historica12_t.html#c6245545

> DVDで見るまで、第3部についての意見は控えようかと思っています(DVD版を見れば、今持っている第3部に対する意見が変わるかもしれませんし)。
 仰るとおりだと思います。実際にご覧になるまではΖのことは忘れた方が良いと、自分では何度も申し上げてきたつもりでした。という訳でくどいようですが、DVDリリースまではどうぞ忘れてしまってください。以前の例からすれば7月以降になるのではと思います。
http://blueeyes.air-nifty.com/muimui/2006/03/z_historica12.html#c6873045

投稿: しののめ | 2006.04.08 15:51

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……いえね、文章全体を拝見していると、この方は男性なんだなぁとつくづく思うのです むいむい星人の寝言『男と女のZGIII』 いや、あの・・・つくづくと言いますか(笑)。私なぞはオ [続きを読む]

受信: 2006.03.26 16:23

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