ゼーガペイン#06 つづき
ガルダ自爆の際のヴァニッシュメントモードって、#01アバンでキョウが既に使ってました。ていうかこの#01アバンだけでも見直すと既に幻体だのウェットダメージだのと出まくってるんで、ここだけでも見直すとうわぁって来ますよ。#01限定ED(OPの最初期版)も見直すと更に泣けますけど。でもこの#01アバンはキョウよりシズノの方が別人に見えますね(^^; いえ#01ラストの水中キスとはまだ繋がるんだけど、最近の別人度が激しいというか。そういえばOPの黒猫は公式だと前の制服のシズノと白猫だったりして。いつ出てくるの?
Bパートのクラゲの板書、 「胚の内部のようすはカミソリで断面をつくること(で)観察できる」 というのも本編といちいちリンクしてるようで。こういう作りこみは大好き。
あと#06を見直して気づいたのが、南舞浜駅で電車に乗ろうとするキョウを引き止めるリョーコの手が光の中に消えるのと、「全部消えちまえ!」と叫ぶキョウ(絵も芝居も良かった!)を制止しようとするシズノの手が光の中に消えるのと揃えてるんですね。こういう演出も好き。ほんと今回キョウの芝居が良かった。ほんとにこの人アニメ初かと思ったのって#01くらいかも。やっぱ舞台やってる人は違うなぁ。写真見るとリョーコ込みで実写出来そうな感じだけど、舞台見たいです舞台。
■TOON BULLETS! 浅沼晋太郎氏の劇団公式サイト。 ネオロマ6の構成・脚本までやってる多彩な方。
■謎が謎を呼ぶ新感覚TVアニメ「ゼーガペイン」アフレコ(Web Newtype 公式サイト ホットニュース)
で、ラストはリョーコのメールが来たんで、「参ったな、カミナギ。俺もお前も幻だってさ」とキョウが呟いたのでした(ここの芝居も良いなぁ)。で、キョウが虫を見てる……と思ったけどキョウはお向かいのリョーコの部屋の方を見てたからあくまで虫を捕らえたカメラ(って何よ)の視野にノイズ→暗転→リョーコが分解する絵からいつものED(歌詞は違うけど)という流れが秀逸。毎回見てるEDなのに、このリョーコが頭から消えちゃうのがずどーんと来て、で、あの予告だからもう完全にリョーコにやられちゃいました。
……時が戻ったら。
そう何度も何度も願っても、最後にはきーすしてーぐっばぁーいなのよ(i_i)
#06見てからこのEDがぐるんぐるん回ってしまってます。
EDというとm-serve(OPの着うたがあってもEDのはないのが解せん →ED着うたありました)やサンライズ公式にも出てますが、EDのROCKY CHACK「リトルグッバイ」のジャケットもリョーコなんですね。フルコーラス聴くの楽しみですよー(^^)
■ROCKY CHACK WEB: soeurs ROCKY CHACK公式。
ここでこうもこのEDにやられちゃうのって、キョウがリョーコに向けて呟く「俺もお前も幻だってさ」が効いてるからなのであって、それって視聴者がちゃんとキョウという主人公に感情移入できているからなんだろうなぁと思ったりするのです。嬉しいなぁ。急にキョウが顔寄せて来るから頬赤くしてるリョーコもベタだけど可愛かった。
で、キョウの「俺もお前も幻だってさ」で、ふと思い出してしまったのが、例によってアルジェントソーマ。Phase:21「覚醒と真実と」での、ユーリが妻クローカに伝えたいと口にする言葉。
「君も僕も幻ではない、この地上にある唯一無二の存在だと」
しかしこのとき、ユーリは生身の肉体を失ってしまっていた。それでもハティが贈ってくれた懐かしい歌と美しい花の指輪が、妻を想い続ける自分自身は姿が変わり果てても幻などではないと教えてくれた。この時点でユーリは想いの在り処こそが実在であると認識している訳です。クローカと互いに幻だと言い合って諍いになった経緯を考えれば、それこそ「肉体など器でしかない」訳であって。ってこの直後の展開がまた泣かせるんですが。
──うーん今後キョウがリョーコにここまで言えるようになるとそれはそれで嬉しいんだけど、どうなるんだろうほんと。リョーコはやっぱキョウにとって都合の良い存在というだけの作り物ではなく、キョウにとって大切な存在のはずなのであって。
多分リョーコの居る舞浜に二学期は来ない。40年前の終わらない夏の記憶を閉じ込めた街には、キョウにとって大事なものが詰まってる。そしておそらくマンションから消えた住人たちにとっても。ほんともう最終回でもいいよこれって感じの#06でしたけど(いやまだまだ見たいんだけど(^^;)、ここからハッピーエンドに持っていくのは大仕事だし、とはいえ別にバッドエンドでも覚悟は出来てるぜどんときやがれ! という感じなんで、今後の展開が楽しみでなりませんよ。
#そのアルジェントソーマPhase:21でリウが「ありえない!」とか言ってて吹いた。
で、キョウに古すぎてうぜぇ! と言われちゃったバークリーの 「存在するとは知覚されることである」 で思い出したのが、片山一良がアルジェントソーマの後に手がけた THE ビッグオー Second Season でロジャーが自分自身を定義するのに使った 「ドロシーがロジャー・スミスと呼ぶ限り私はロジャー・スミスだ」 とかいうアレでした。いやまーこのTHE ビッグオーのオチも、主人公のはずのロジャーもまたナントカって奴でしたけど(Act:14で匂わせてたけど)、自己の存在を他者の知覚に委ねてるというのはそれはそれでいいんじゃないかとも。量子力学の世界では観測者の存在が重要なんですし。
ゼーガペインとアルジェントソーマとTHE ビッグオーって共通項は「サンライズ+音楽はビクター」くらいしかないんですが(この組み合わせはMSイグルーもか) でもだからこれらの作品ってOP/EDと本編がリンクしてて良いし、音楽も味がありますよねー。ゼーガペイン#01初見でうにゃうにゃ言ってた割に、もうサントラ楽しみなんですよ(^^) 夕暮れのお散歩とか、戻ってきた南舞浜駅とかの音楽が良かったなぁ。キョウは「駄目だこりゃ」なんて言ってるのがおかしかったけど。
でもま、#06を手放しに褒めてる訳じゃなくて、「挟み撃ちかと思ったら上から来ました」のとこ、展開は凄く良いんだけど、絵的にはちょっと不満を感じてしまいました。でも劇場版ZGIIラストのガザCを比較対象にするのはまずいでしょ>自分。あっちが大群での時間雨量100ミリの集中豪雨なら、こっちは単機での通り雨なんだから、あれに相当しちゃう方がおかしいんだからさ。って勝手な視聴者でごめんなさい(_o_)
えぇとあと。Aパート前半の戦闘中で珍しくカットインが入って、やっぱサンライズ作品なんだなぁと思わされたり(^^; でもその処理も劇場版Ζと比べるとなんかこう慣れてないというか浮いてる感じが。←だから比較はやめなさい……って劇場版Ζのオチとは絶対に比較禁止だから。
で、改めて調べてみたらゼーガペインの下田正美監督は作画出身なんですね。それでレイアウトが面白く感じられるのかな。「散歩行かね?」に振り向くリョーコとか、うきうきリョーコの脚とか(^^* しかも舞台演出もされているとか。あーそれで浅沼晋太郎氏を抜擢したのかな。ほんと今後がますます楽しみです(^^)
それと今回ササキ研究所へのクロスがなかったのは、テレ東が空気を読んだから? それともササキ研究所が総集編だったから? ともあれいよいよAT-Xで5/18(木)から放送開始なんでこちらでも見直しますよー(^^) つか地デジもBSも映らないんでAT-Xでないとゴーストのない絵が見られません(i_i)
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コメント
はじめまして。ゼーガコミュからまいりました。
知り合いが浅沼さんの舞台を手伝ったことがあるらしく
(うらやましい!)色々聞きました。
浅沼さんはもの凄い人数のオーディションの中から
受かったみたいですよ?浅沼さんも監督もお互いを
「舞台もやる」というのを知らなかったようです。
知人曰く、浅沼さんは実はすごく色々な声を出せる人で、
キョウの声も地声を少し変えているように聞こえるとのこと。
浅沼さんはハチクロの竹本役で最終選考まで残っていたみたい
です。その竹本(神谷さん)に八話でビンタされているのも
ちょっと面白いですよねw
浅沼さんの舞台が待ち遠しいです。
投稿: nana | 2006.05.28 03:30
>nanaさん いらっしゃいませです(^^
貴重なお話をほんとありがとうございます。そうか、オーディションを勝ち抜いたら、お互い舞台の人だと分かったんですか……それはそれで運命的なものも感じますね。
TOON BULLETS! 公式で紹介されてた、浅沼さん脚本+出演のラジオドラマ「キミの笑顔」を拝聴しましたが、確かにキョウとはかなり芝居が違いますね。声のお仕事もこれから色々聴きたいところではありますが、元々お芝居見るのが好きなもので、是非舞台を拝見したいと思っています(^^)
■TOKYO FM 三ツ矢サイダー ショートストーリー 「キミの笑顔」(6/16まで)
http://www.tfm.co.jp/egao/story/week07.html
投稿: しののめ | 2006.05.28 18:15