はじめてのDTエイトロン
AT-Xでいよいよ7/23(日)から始まりますDTエイトロン。番宣の曲は当然OPのDragon Ash「陽はまたのぼりくりかえす」ですよー(^^) 基本的に#01「アウト オブ データニア」の映像をまとめたものですが、水浴びメイも当然入ってます。個人的にはリョウが映ってたのがポイント高し。「0432659」という数字を見てシュウだーっと分かってしまうのが何とも。そしてラストはお約束のリセットってことで。──でもあれ? 肝心のエイトロン様が映ってませんけど? あれあれ? ←だから#01だって言ってんじゃんよ
■7/23(日)開始 日1300・1800/土1900(2話連続) 番組詳細
という訳で、「DTエイトロン」はじめての方に。
●古き良き深夜アニメ(って何)
展開が多少たるかろうと(またこれか)、どうぞじっくり見てみてやってください。本放送ではフジテレビの深夜枠を彷徨い続け、時間変更で録画ミスという数多の悲劇を生み出しながらも、それでも見続けた人の記憶に残る作品です(^^)
●基本は世紀末SF
AT-Xの番宣でもその雰囲気は出てると思いますが、データ至上主義を掲げる管理社会からの脱出劇から始まります。夢も希望も手放した世界で、それでも未来を信じる子供達。絶望と希望とが交互に押し寄せ、切なさに胸がきゅっとなってしまう事多々。それでもシュウの旅は続くのです。SFとしてはヌルいと言われてしまうかもですが、ジュブナイルとしてはきっちり貫いたものが描かれています。まぁあれだ、アルジェントソーマとかと同じで、基本を押さえた古典(的な作品)ならではのじわぁーっとした良さですねこれは。でも世紀末度はエイトロンの方が上かなと。──つか、SFとして突き詰めればいくらでもとんがったものにできるのだけれど、突き詰めるべきは少年達の物語だということで。自分としてはエイトロンのSFさ加減は好きですよ(^^
度々書いてますが、現在ゼーガペインをご覧になっている方は是非一度どうぞ。つてもゼーガのどこが良いと思うかで全然見所が変わってきてしまいますが……とりあえず#11「イリュージョン ダイビング」は必見で。あ、デビュー直後の川澄綾子さんが薄幸少女の役で出てますよー ←見所はそこかい!
●保志総一朗さんデビューの頃(EDクレジットでは「保志聡一朗」)
最近のファンの方にはこのシュウの演技はどうかなぁ……という危惧もなくはないのですけれど(^x^; いやもうほんとぽよーんだし使えない人なんでシュウは。でもちゃんと主人公なんでその点はご安心を。TSUTAYA onlineにてサウンドトラックの全トラック試聴可なので、よろしければシュウのモノローグを予習代わりに聴いてみてください。つかサントラ名曲揃いなんで音楽の方も是非。
他メインキャストは夏樹リオ、諏訪部順一、矢島晶子、林延年、岡本奈美、そして辻谷耕史といった面々。ゲストも結構いいですよー(^^ って寝かせてたらもう当日だよ。
→DTエイトロン#23-24@AT-X
→DTエイトロン#25-26@AT-X
■DTエイトロン(フジテレビ公式サイト)
■DTエイトロンムービーシアター(フジテレビ) アミノテツロー監督・西澤晋氏・筱雅律氏・岩田幹宏プロデューサーのインタビュー
■カミラボ:DTエイトロン 放映リスト・キャラ紹介など
■DTエイトロン@AT-X
DTエイトロン ― オリジナル・サウンドトラック TVサントラ ビクターエンタテインメント 1998-07-23 by G-Tools |
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コメント
DT エイトロンはきちっと見ているので知っております。もっとも、最後のリセットがらみの話は脚本の柿沼秀樹がガルフォース 宇宙章の最後で使っているパターンなのでそれ自体は斬新には感じませんでした。というか、DT エイトロンに盛り込まれている幾つかの要素はガルフォース 宇宙章、リメイクであるガルフォース レボリューション等で何回か繰り返して使われていますから。まあ、要するに柿沼氏の好みに負うところが多いというところです。柿沼作品の中で今のところ私が一番いいと思っているのは小説とコミックで展開されたタイムダイバーゴーバイザーですね。
柿沼脚本は少々当たりはずれがあります。外れはガルフォース レボリューションです。ガルフォース 宇宙章はあたりだったんですけどね。レボリューションがまずいのはある重要なポイントをそのまま台詞にしてしまっていることです。重要であるからこそ、そこはメタファーにして芝居で伝えないとまずい。外れるときのパターンはある程度読めてて、柿沼脚本は問題意識とかそういった構造はうまくいくのですが、それを伝える引き出しが実はあまり多くないのではないかと思います。結果的に組むほかのスタッフとかとのコンビネーションがうまくいかないと、材料が芝居に昇華されずにそのまま出てきてしまうのではないかと思います。
投稿: G.O.R.N | 2006.07.24 13:15
>G.O.R.Nさん
残念ながら柿沼秀樹氏のDTエイトロンの他のお仕事は殆ど存じませんでして、この視点での評は自分には新鮮なものでした。「最後のリセット」=最終話の展開において最も重要な、主人公であるシュウの言動については、アミノテツロー監督の色が濃いかと思っておりました。「聖ルミナス女学院」にも通じるような感じがありましたし。
本放送当時の自分は、長野まゆみ「テレヴィジョン・シティ」と被るよなーとか思って見ていたりして、それまで何を見てきたかで判断はまるで違ってしまうというのも、これも常のことであるとは承知しています。自分ではDTエイトロンはあのオチまで含めて好きなので、それでいいんですけどね(^^)
投稿: しののめ | 2006.07.25 00:27
>G.O.R.Nさん
大変申し訳ありませんが、頂戴したコメントは削除させていただきました。
詳しく書いてくださってありがたかったものですが、ご容赦ください。
あくまでこの記事「はじめてのDTエイトロン」は、DTエイトロン初見の方向けに書いたものです。たとえDTエイトロンが8年前の作品であってネタバレ回避など無意味だとしても、かつ頂戴したコメントではDTエイトロンについて一切語られていなかったとしても、一連のコメントとして書かれているためにDTエイトロンの結末を類推できてしまえるような文面は、そうした初見の方に対しては如何なものかと存じます。
以上、ご理解いただけましたら幸いです。
勿論仰るとおり、使い回されるネタの部分を許容できるかどうか・そしてその料理方法が巧いかどうか、という点も作品の観点ではあると思います。でもこの手合いのネタってそれこそ紀元前から使い回されているものですよね。となると見るべきはそうしたネタの部分ではなくて、主人公が何を見て何を得たかだと自分では思うのです。
DTエイトロンというシュウの物語は、自分にとっては評価に値する物語です。それはアミノテツロー監督をはじめとするスタッフ全員の功績だと思います。
投稿: しののめ | 2006.07.26 23:56
DTエイトロンですか。
ふとしたきっかけで見始めました。
確か第14話あたりからでした。
見事に私の好みのツボにはまってしまって、最終回まで見てしまいました。
それでもって、オープニングとエンディングのマキシングル買って、サントラ買って、どうしても最初から見たくてLD-BOXを買ってしまいました。
あの当時の深夜枠だから作ることの出来た作品だと思います。
あのストーリー展開と最終回は通常枠だったら絶対に作れなかったと思います。
私も、ゼーガペインを見ていて、なんとなくDTエイトロンに通じるものがあるなぁと思っていました。
ちなみにDTエイトロンは国内では、DVDが出ていませんがヨーロッパではDVD-BOXが発売されています。
投稿: KKMM | 2007.11.03 23:07
>KKMMさん 遅くなりました(_o_)
本放送御覧になられていたんですね。自分も録画は溜めてて、最初にリアルタイムで見たのがこともあろうに#17「フィッシュ キス」でした。
> あの当時の深夜枠だから作ることの出来た作品だと思います。
というのも何だか分かるような。今だときっとこんな地味なのは作らせてもらえない(^x^;
ゼーガは深夜枠でやっていたら良かったのにという意見も散見しますけれど、ゼーガを深夜枠でやったらきっと埋もれてしまったと思うんですよ。だから夕方枠で良かったなと。
DTエイトロンのDVD箱はフランス語版のPALなんですよね。AT-Xで放送してくれたのでDVD-RAMに焼いて見直してます。
http://www.amazon.fr/DT-Eightron-Digipack-Int%C3%A9grale-%C3%A9pisodes/dp/B0000WNL4K
投稿: しののめ | 2007.11.09 23:29
本放送4話からかじりつきで観ていました。
最後までわくわくして観たアニメは『エイトロン』以来、ありません(苦笑)
先日DVD-BOXの存在を知り、購入し、久しぶりに全話観ました。
何度観ても肌が粟立つ感動がありますね。。。
ゼーガペインも観て見ようと思います^-^
投稿: アサト | 2010.07.12 10:24
>アサトさん ありがとうございます(^^)
本放送からエイトロンをご覧になられていたとは!
独特の雰囲気のある作品でしたし、この空気は珍しいかもですね。
DVDで通して見直すとまた違った印象もあるのかも。
ゼーガはエイトロンとは通じる部分もある作品ですので、
こちらもよろしければ是非是非どうぞです!
投稿: しののめ | 2010.07.13 01:39