ゼーガペイン#24「光の一滴」
あと3回となったゼーガペイン#24「光の一滴」。同日のAT-Xは#18「偽りの傷、痛みは枯れて」ってことで、やっぱ花と哲学が被ってるよーな。21時からの放送なんで見直してみないと。今回はとにかく、なんかもう真っ白。
●今回のOP
絵はとりあえず前回と同じか。なんかもうOPからドキドキするよ。
●今回のさよなら1号:生徒会長
あうあうあうあうあう……(T_T)
「今日まで側に居てくれてありがとう」ってミナトに言ってくれたとき、この場に及んでキョウの話かよと思った自分を許してください。
そのミナトを引き剥がすシズノ先輩ってば鬼。行為は正しいんだけど。
皆で敬礼してたけど、そういや#22「ジフェイタス」ラストでイゾラもしてましたね。
で、生徒会長を看取ったのは猫!(絶句)
●色即是空 空即是色
キョウちゃんは「般若心経」と即答してたが、この空の思想に論理学的説明を与えたのは龍樹(ナーガルジュナ)。つかナーガって聞いて思い出してたのがこれで、世界観に通じるなぁとか思ってたら本編にもやはり出ましたか。
#般若経→龍樹の「空の思想」→玄奘の般若心経という順でした。
あーでもオリジナルも生徒会長と同じ声が良かったかなー。むー。
で、「ゼーガペイン……大いなる痛み。清らかな、初めの一滴となれ。後は、頼みます」で本人が消えたのはともかく、ぶちっと画面が消えるのが恐かったよ!
因みにキョウに見せてたのは雪割草。花言葉は「内証、信頼、優雅、高貴」。「はにかみや」というのもあるんだけど。
#この項に関してのつづき→是我痛と色即是空
●今回のツッコミ兼ヒロイン:ルーシェン
いやこの展開はまぁ予想の範囲内ではあるが、寧ろ平然としてるメイウーが恐い。カミナギはアルティールから離れてるから無感情だったんだけど、でもあの冷静さがナイスすぎる。つか何も分かってないのってキョウちゃんだけかよ……(^^;
#04「上海サーバー」でのぶんなぐり、#08とか#12とかの色々を経て、#19「ラストサパー」での「嫉妬か?」つーのはあんたがだろ! とか、#22でキョウと話してて「俺のなりたかったもの……」で詰まったのは、確かに当人の前で名前は出せなかったからなのかとか(いやなんかもうこの本物っぷりが凄い)、伏線は山ほどあったとはいえ、どうしてこう桶谷回はこういう展開ばかりなんだ……(^^;
んで、いくらキョウになりたかったからって、#01でのキョウのダメージまで再現しなくていいですから。ってどーなっちゃったのよーガルダー(i_i)
●今回のボケ:キョウちゃん
あんたは絶対 受け ボケだから!
「ダブルツッコミ!」、#02以来のツナ缶ネタ、「なんのコニシキ」と……多分、絶好調。
とはいえ「仮につかの間でも、オレたちは空しくなんかならなかったぜ! だから、だから戦ってんじゃねぇか!」「今を生きる、ですか。ナーガとは違う答えだ」というのは、キョウちゃんらしく主人公の役割をちゃんと果たしてるからOKだ。でも折角の雪割草に「めんどくせぇよ! バーカ!」ってあーた。ああああああーどさくさに紛れてカミナギと手ぇつないでるー!
雪道でリョーコとメイウーに気遣う言葉を掛けて、ルーシェンは最後に名前を呼んだだけ。ま、男だからなーつーのはあるが、ここに別の意味を見出すことも無理ではないんだがまぁいいや。多分素だよ、キョウちゃんは。
●今回のさよなら2号:オケアノス
「またいつかお会いしましょう」ってレムレスがぁ。
って何かもうAIさん達が……うわうわうわ速攻で消えたディータとかお天気はもう駄目ですかのフォセッタIIとか「聞いてやりたいところだが、悪いな。忙しい」のタルボとか何かもう、うわうわうわ……リチェルカのQLチャージがほんとに最後の仕事だなありゃ。レムレスが舵握ってるのが何か楽しかったのにーうわぁぁぁん。「未来に辿り着け!」ときて、「未来は紡がれた!」
で、オケアノスが駄目だから他の艦に拾ってもらえってのは、やっぱ衛星軌道でクラウド叩いてるドヴァールカーの出番なんでしょうか。死んでも守れよトガっち!
●今回のマインディエ
もう何でもありすぎ。
「今、動いてる箱は1815個」って、これ何か意味のある数字なのかしらん? とりあえずXORの販売実績(8/13までで3254本:ファミ通Xbox360調べ)は超えていることは確認したが(^^;
●今回のED
うわっこれで「リトルグッバイ」は使い切ったかな。舞浜の絵が戻ったのは多分次回の舞台が舞浜だからだけど、いつもは「時が戻ったら~」のキョウちゃん×3が「道に迷ったら~」に置き換わってるのが何か細かいなぁ。ここのアレンジ大好きだ。
●まさかのCパート
「溢れるぜっ!」ってキョウちゃん、やっぱトガっちと良い勝負だよ。色替えくらいするかと思ったがそれはお約束の最終回まで待てということですか。
●次回予告
最終回がキョウちゃんかと思ってたんで、えーって感じなんですが。つか、ついに舞浜サーバー内での戦闘ですか。何で水泳部がシズノ先輩庇ってますか? イリエが居るのは生徒会室ですか? 猫が居るよ猫が。そしてキョウちゃん……うわぁぁぁんもう真っ白。またも「ゼーガノヨコクヲ シンジルナ」。
つかさ、積み残した謎があと2回で回収できるのかとか今頃気になってきましたが。イェルだけじゃなくてソゴル・キョウ自身がまだ謎の人なんですけど。
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コメント
泣けますね今回
ルーシェン、シマ、AI達・・・ ・゜・(ノД`)・゜・
「なんの小錦」のセリフがキョウの言葉としては少し異質に感じて
これってアドリブなのかなぁ?なんて思いつつ見てました。
キョウにツナ缶と偽ってネコ缶を食わせてみたい今日この頃。
般若心経と聞いて柳沢桂子さんの 生きて死ぬ智慧 という本を思い浮かべました。
科学的な解釈をふまえて般若心経を独自の訳で書かれた般若心経の解読本です。
粒子という単位で宇宙を一元的にとらえて般若心経を訳されているのですけど
解りやすい言葉でつづられていて読みやすかったです。
ご存知なければ一度手にとってみられると面白いかもしれません。
(知ってたらスイマセンw)
ルーシェンはきっと再生されてキョウみたくなるよコレガ(は?)
投稿: Piabear | 2006.09.17 19:19
>Piabearさん どもですー(^^)
AIはほんとあっけなく消えていってしまうのが余計に辛いんですよね。#17のフォセッタは悲鳴を上げる間があったけど、今回はそれすらなく、ただ攻撃に晒されて消えていく。痛みさえ表現されないその「死」が、見ているものに与えるのは確かな痛みなのですが。
ルーシェンはまだ終わってないと思いますし(キョウみたくなったらそれは本望かも)、シマは猫化して「こんなこともあろうかと用意しておいた。舞浜南高校ロボ全速発進にゃ!」とか言ってくれないでしょーか(ぉぃ)
キョウちゃんのボケは台本通りかアドリブかちょっと分かりませんが、今までもアドリブで結構軽口叩いてましたし。カミナギが無感情だから、余計に自分のテンションを上げてるのもあるでしょうね。キョウちゃんに猫缶食わせて猫化してくれたら楽しいんだけどにゃー ←シャンゼリオン#28「犬と猫と馬と鹿」にそういうネタが(^^;
> 般若心経と聞いて柳沢桂子さんの 生きて死ぬ智慧 という本を思い浮かべました。
題名はどこかで見た記憶があります。印度哲学の本はちらほら読んでるんですが、般若心経はまだなんで、どれを読もうかと思ってたところです。ご紹介ありがとうございました。
投稿: しののめ | 2006.09.17 23:37
はじめまして。
途中からゼーガペインを見始めたクチです。
先の読めない展開にいつもハラハラしてます。
私は最初ルーシェンをキョウのライバルになるキャラだなと見てました。ストーリーが進むうちに「ホントは人情厚い人なんだ」と印象が変わりましたが、24話のキスシーンを見てビックリしました。あの衝撃は一生忘れられません。
彼のセリフは捕らえ方次第で敬愛とも恋慕とも思えるところがあって、いろいろと想像(妄想?)をかきたてられてしまいました。
「シマやシズノを疑ってたけどさ、ルーシェン、あなたも十分謎の人だよ」と突っ込まずにはいられませんでした。
25話の予告だとキョウは自分の命をかけてでも舞浜サーバーを守るみたいですね。
キョウの生死が気になりますが、デフテラ領域はどうなってるんでしょうか。
せっかくサーバーを守れても、デフテラ領域が地球全部を覆っては人類が復活できても生きてられないみたいですし。
投稿: ありた | 2006.09.21 02:28
>ありたさん どもありがとうございます。遅れてすみません。
ライバルの定義もそれぞれだと思うんですが、序盤から見てるとルーシェンはやっぱり親友格なんですね。ロンドンとか彼の謎はまだ残ってるんですけどねぇ(^^;
アビスはキョウをライバル視してるけど、キョウにとっては、乗り越えるべきものはいつも自分自身のうちにあるから、キョウはライバルと思ってる相手はいないのかも。
#25放送されてしまいましたが、あと12時間でデフテラが地球を覆いつくすようで。……って、#22で北極サーバー攻略戦が始まってから約12時間経過したってことですか? キョウちゃんツナ缶も食べずにずっと頑張ってるんだなぁ。←突っ込むのはそこかい!
投稿: しののめ | 2006.09.22 22:12
前の投稿で言いきれなかったことを書きます。
バトルシーンで馬頭星雲がでた時、諸星大二郎さんの「暗黒神話」を思い出しました。大ざっぱにストーリーを言うと、武という少年が数々の遺跡を訪れて聖痕を受け、三種の神器を手に入れてアートマンになり、50~60億年の地球で弥勒菩薩になるというお話です。馬頭星雲は地球に天変地異をもたらす恐ろしい暗黒星雲として登場します。
「これってキョウと何となくかぶってないか?単なる偶然?こじつけ?」私は混乱しました。
ゼーガペインって神話・伝承が大好きなところがあるけど、神話をモチーフにした作品を多く手がけている諸星大二郎のことも意識してたんですかねえ。
今日、ゼーガペインのことを色々調べていたら、他サイトでも24話の馬頭星雲のシーンを見て「暗黒神話」を思い出された方がいらっしゃっいました。何かうれしかったです。
でも、ゼーガペインの視聴者のうち10代から20代前半だと「暗黒神話」を知ってる人ってどのくらいいるのでしょう?
実は、私、視聴者として年齢高めな方です…。
投稿: ありた | 2006.09.27 14:18
前書き込みの訂正です。
誤・50~60億年の地球
正・50~60億年後の地球
です。間違えてしまってすみません。
投稿: ありた | 2006.09.27 15:27
>ありたさん ありがとうございます。
自分は「10代から20代前半」ではありませんが、不勉強でして「暗黒神話」は存じ上げませんでした。ご紹介ありがとうございました。自分では単に、そいやGXでも馬頭星雲使ってたなーくらいにしか思わないでいたのですが、お話伺うとなるほどなーと思えますね。スケール的に「百億の昼と千億の夜」みたいな感じで。尤も視聴者が思いついたことは、作り手は全て織り込み済みなんだろうと思いますが(^^;
ゼーガってやっぱり、ソゴル・キョウという名を聞いて「時かけですか?」「タイムトラベラーですか?」と思ってしまう年齢層に直撃しとるんじゃなかろうか、若い世代はちゃんと見てくれてるんだろうか、と案じた時期もありましたが、存外リアル高校生も見てくれているのが分かって嬉しかったものでした。どうせならそういう世代に直撃して欲しいんですよね。そう思える良い作品だったと思います。ってまだ終わってませんてば(^^;
投稿: しののめ | 2006.09.28 17:58