« ゼーガペイン#25「舞浜の空は青いか」 | トップページ | ゼーガペイン#25 さらにつづき »

2006.09.22

ゼーガペイン#25「勇気と愛と」つづき

 ゼーガペイン#25「舞浜の空は青いか」のつづき。ウソタイトルはおなじみアルジェントソーマ、こちらも同じくラスト前のPhase:24。Phase:25と迷ったんだけど最後に残しとこうかなというか最後に残してて良かったと思わせてくれ!

 SDガンダムフォース#51風に「大決戦! ナーガvsみんな」でもいいかなー。空が割れるのとか似てるしな(^^;

●イェル ver.4.31
 セレブアイコンはver.4.2.2じゃなかったっけか。まぁいいけど。
 えーとつまりAIはAIでしかないんだけど、量子ゆらぎを組み込めば人間と同じ心が再現できるからってんでその実験に作られたのが人工幻体イェル。それが人間と同等だと証明するために人間の幻体化が進められた、と。自分の娘は立派に人間ですよ、自分は人間を作れるんですよって言いたかっただけなのかよナーガパパは。でも「人間の振りをしてる」とかって責めてるのはナーガが乗っ取ったAIなんだよね。娘が家出したから怒ってるのか。
 でもこれって、#23「沈まない月」での宇宙がどーのというよりも分かりやすいかも。「Initium Art Laboratory」というIAL社の社名にも合うし。どちらにせよ76億の人類にとっては迷惑この上ない話なんだが。
 で、イェルはどうやって家出をしたんだ? 実験材料だったのが嫌だからという理由は分かるが。イェル→シマのオリジナル(幻体1号)→シマ(幻体クローン)という順だから、生徒会長はやっぱ先輩の弟なんだ。
 自分の正体が分かって涙したイェルが、復元者を「ナーガの歪んだ思想が生み出した化け物」だと言うのって、心中を察するに余りある。人工幻体は人間と同等だと証明するための幻体化の裏に、人工生命体である復元者は人間以上だという証明へのナーガの欲があるんだよね(アビスは命ですらないと言ってたが)。
 それで「幻体化以前のプロフィール」がないから実体化できないってことなのか? 足りないのは何なんだ? 『ディアスポラ』での移入ナノウェアは人間をデータ化するのに冗長な部分を廃物処理するんだけど、そういったものなんだろうか。それこそ素体となる幻体データと複合再生して実体化する訳にはいかんのだろうか。シズノが実体化できないと聞かされたときのキョウの驚愕と悲痛とが。激発する感情の拳が。
 「ごめん、皆」と泣くシズノに「今まで一緒に戦ってきた仲間よ!」って、キョウじゃなくてミナトだったけど、でもそれが何か凄く良かった(#17とか色々あったけどさ)。で、キョウちゃんてば「そんなこと! あったりめぇだぜぇぇっ!!!」って絶叫だもの。いやーほんとこの回のアフレコ終えた後大変だったんじゃないかしら浅沼晋太郎さん。

 で、「デカルトの劇場」とはこういうものらしい(参考:伊東 乾:知覚科学から音楽を観るのためのサブリーダー)。哲学の講義で聞いたことがあるかも。

この自己意識の起源の探究は哲学や科学の歴史の上でも一大難問で、フランスの哲学者、数学者でもあるルネ・デカルトも「我思う、ゆえに我ありCogito ergo sum」と、思惟する自分というものが何故なしにある、その事自体を存在の根拠として受け容れるという立場を取ったわけです。講義でも「デカルトの劇場」という話をしました。自我とはなにか、と探究した末に、デカルトは脳内の松果体と呼ばれる器官に「思惟する小人」のような形で意識があるとした。身体の中にもう一つ身体を代入することで、問題を追求することを諦めてしまったわけです。

 「デカルトの劇場」を調べてたら、巡り巡って量子脳理論に行き着いた。ロジャー・ペンローズはアルジェントソーマのペンローズ・ツイスターホールとか、グレッグ・イーガン『ディアスポラ』でもコズチ理論のとこで「ペンローズのスピン・ネットワーク」とか出てきててずっと気になってたんでやはり読まねばならんようだ。心と宇宙の問題を同じ人が考えてるあたり、量子論はやっぱ印度哲学と親和性があるような。

 どーでもいーがマネキン解説は#06「幻体」以来でしたな。AIの解説は容赦ない。


●シマのオリジナル
 #24「光の一滴」で「後は、頼みます」と言って、光になって消えて、ぶちっ。これはやはり「裏切り者」として粛清されたと見ていいのだろうか。
 幻体化第1号である彼は、リザレクションシステムによる実体化第1号になろうとしていたのだろう。だから1人分の再生カプセルが用意され、舞浜サーバーのメモリをイジェクトするための人間サイズのレバーがあった(月面のラボなのに空気があるのはこのことを織り込み済みだったのかと)。本当は彼が自分でレバーを引く気だったのだろう。幻体の歴史を始めた自らの手で終わらせるべく。それは分かる。
 でも彼は粛清されてしまった。彼に出来た最後の仕事は、自分のクローンであるシマがしたのと同様、猫に運ばせたデータという形で未来を託すこと。
 そして彼の代わりに、キョウが問題のレバーを引く役目を負うことになった。文字通り、キョウが光の一滴となった訳だ。

 ……ってさ、その小さなレバーを作った工作機械はどこに行っちゃったの? 舞浜のデータをゼーガに積み込むのにアームついてたんだし、ゼーガの指かリモコンとかでイジェクトできるように細工しておけなかったの? 自分が使えなかった時のことまで織り込んでおきなさいよこの鬼畜ー! ってことで、やっぱりオリジナルは舞浜南高校の体育館の裏まで来なさい。

#額にビンディーあったと思うし、ナーガと同じインド人だよねぇ。本名がアルジュナだったら面白いんだけど。ナーガ・アルジュナ:ナーガルジュナ(龍樹)なんで。→是我痛と色即是空(#24つづき)

●減速する舞浜/急速な再生
 外はあと数分で爆発とか言ってるのに、舞浜南高校のプールサイドには緩やかな時間が流れている。もう舞浜サーバーは減速されているのだ。多分キョウは迷うことなく決断したのだと思う。凄い勇気。「じゃあな、カミナギ」って、振り返ってリョーコにキスしてグッバイして、キョウちゃんがプールに飛び込むなんて出来すぎだよ。「誰かの記憶の中泳いでる」のとこのキョウちゃんってここに繋がるのか、とも。無数のフラッシュバック(最後に来るのがこのプールでのシズノとの水中キス!)、そして幻の体の封印=セレブアイコンが砕け散って──「舞浜の空は青いか」って台詞だったんだ。GXみたいだ。そして舞浜の青空を見上げるカミナギまで繋がってるんだ。

 何かじわじわと舞浜のカミナギにも感情描写はあったんだけど、芽生えた感情なのか、アルティールでエンタングルするうちに少しずつ取り戻したのかは不明。瞳は金色のままだったし、キスで泣き出したからここでうわっと戻ってるんだよなぁ……やっぱキスで解けたのか? 「ここで待っててあげて」というシズノもなぁ。つかアルティールをどうやって外に出したんだ??

 にしたってリザレクションえらい急速だなー、殆どスタートレックのレプリケーターで「アールグレイ、ホット」というノリで、「ソゴル・キョウ、記憶全部」って具合に出てきた感じだよ(^^;
 尤もレプリケーターは転送装置と原理はほぼ同じという話(参考:Star Trek科学技術解説)なので、ゼーガペインでの量子ポータル(*)がスタートレックの転送装置相当の技術だとするのなら、やはりその応用でのリザレクションシステムなんだろうかという想像もできるけど。


(*)量子ポータル:ファミ通XORの用語集ではこういう記述。

ポータル:量子テレポートシステムをさらに進めたもので、量子テレポートでは、比較的単純な物体しか転送することができないのに対し、ポータル内部を通過した物体を、完全な状態で異なる場所に存在するポータルへと転送する。現在のセレブラムの技術では再現不可能。

●LAST PHASE
 もう触れ合えないのに笑顔を交わしてる。#01アバンでの二人の触れ合えない手と、今回アビスとシンの手が触れ合わないまま消えたのとの対比かな。
 こないだ劇場版ZGII「恋人たち」見てて、EDのGackt「mind forest」(歌詞GET)の「二度と触れることのない唇に」って歌詞聴いたとき、何故かシズノを思い出してしまっていたのだけれど。

 「いくぜ、シズノ」「……はい」ってあーた!(i_i) もう言葉もありません。鎌田キョウに浅沼さんの声の男前っぷりが凄い。前回#24のラストが、キョウ+リョーコの最後の出撃になったから、こちらも対比みたい。

 次回が恐い。でも見たい。というこの気持ちも、もう最後なのかと思うと寂しい。AT-Xは6週遅れだから次回は#20「イェル、シズノ」ですよ。またシンクロ恐っ。

#25「舞浜の空は青いか」 ◆ #25「舞浜の空は青いか」さらにつづき

カミラボ:ゼーガペイン
トラックバック・ピープル:ゼーガペイン

4062572516心は量子で語れるか―21世紀物理の進むべき道をさぐる
ロジャー・ペンローズ
講談社 1999-04

by G-Tools
4062572605ペンローズのねじれた四次元―時空をつくるツイスターの不思議
竹内 薫
講談社 1999-07

by G-Tools

|

« ゼーガペイン#25「舞浜の空は青いか」 | トップページ | ゼーガペイン#25 さらにつづき »

ゼーガペイン各話感想」カテゴリの記事

コメント

なにやらトラックバックしていただいたようでm(_ _)m

次回で終わっちゃうんですよねー。
最終話キョウやシズノがどうなっちゃうのかドキドキです。
ラストの次回予告の所為でキョウやリョーコよりもシズノの最後の方が気になって仕方が無いんですがw
記憶が戻ったキョウがシズノに対してどんな言葉をかけるのか・・・その辺もドキドキ。

シズノみたいなタイプのキャラってわりと女性ウケするキャラなんでしょうか?
応援したくなるというか、女性が感情移入できる部分を沢山もってるって事?
リョーコは逆に男性に人気があるのかな。
シズノとリョーコ、どちらを選ぶかと聞かれたら私は迷わずミナトを選びますが(は?)

次回は親子対決でもあるのかな
な 「おとうちゃん おまえをそんな子に育てた覚えない!」
し 「おとんに私の何がわかるてゆーの!」
みたいな?(違) 嘘関西弁でスイマセン

投稿: Piabear | 2006.09.23 22:17

>Piabearさん どもでございますー突然のTBにて失礼しました。

 その過去形はないっすよ先輩! って感じですよねぇ。
 やっとキョウが帰ってきてくれたのに。あーでもあぁいう幸薄い人は、あのやりとりだけで幸せになれちゃうんだよなぁ……。

 先輩が好きな男性も、リョーコが好きな女子も居ると思いますよー。自分は#01見た時点でリョーコ贔屓を決めましたし。それもこれも、シズノには勝てなさそうだと思ったから、その意味ではシズノに惚れてたのは間違いないんですが。中盤は毎回「酷いよキョウちゃん」と書き続けたくらい先輩に肩入れしてしまいましたし。でもカミナギの可愛さは尋常じゃありません。
http://blueeyes.air-nifty.com/muimui/2006/04/zegapain1.html#c7238931

> シズノとリョーコ、どちらを選ぶかと聞かれたら私は迷わずミナトを選びますが(は?)

 これはこれで何かものすごく良く分かる気がします(^^;

 親子対決は今回乗っ取られたAIとやってたのがそうではないかと。
 ただジフェイタスの破壊とはシズノにとっては親殺し。
 月に行ったら「その時は私も」と呟いた先輩がどうなってしまうのか……(i_i)

投稿: しののめ | 2006.09.24 23:16

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/4985/11998170

この記事へのトラックバック一覧です: ゼーガペイン#25「勇気と愛と」つづき:

« ゼーガペイン#25「舞浜の空は青いか」 | トップページ | ゼーガペイン#25 さらにつづき »