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2007.01.27

はじめてのゼーガペイン

 さていよいよ2/4(日)からAT-X(スカパー!729ch)にゼーガペインが帰ってきます(^^) 番宣も流れ出して、次の番宣部長で紹介されるかどうかが楽しみですよ。#1・2放送の2/4(日)は第1日曜日なので無料放送です。ということで、AT-X未加入の方もご覧になりやすい編成で嬉しいですね。

 ゼーガの地上波放映終了から4ヶ月になりますが、年末年始には「2006年のアニメ」として話題に挙げた方が多かったようで(*)、今回のAT-Xでの再放送で見てみようかという方もおいでになるのではないかと思います。ということで、今からでも遅くない「はじめてのゼーガペイン」のご案内をば。バンダイチャンネルでは#01が無料試聴できますので、まずこちらでお試しというのもよろしいかと。

■AT-X 2/4~ 日1300・1800/土1900 (作品詳細)

●とにかく#06まで見てください。
 もう誰に訊いても同じ答えが返ってきますが、ゼーガは「とにかく6話まで見て」 の一言です。 「切ろうと思ってたけど6話で化けた」「3・4話あたりで切ったが後で評判を聞いて後悔した」 のオンパレードでしたから(^x^; 何か#01で速攻はまったという自分はかなり異端らしいですが。もう頭っからキョウちゃんとアルティールの光装甲にやられちゃったんですよ。
 6話までなら今回は3週間ですから、それまではできれば録画を残しつつ見てみてください。後で序盤を見直すと、伏線がみっしり張られていることに気付くと思います。ゼーガには無駄な話は一話としてなく、全編これ見所ですので、6話で良いと思ったらどうぞ最後までお付き合いください。伏線はぱっぱと処理されるものが多いので物語としては分かりやすいと思います。勿論最後まで引きずるものもありますが。
 あと今回は週2話放送なので、次週が待ちきれない~というじたばたは半減しますね。本放送当時はほんと1週間が長かったです。毎回視聴者の想像の斜め上を行く展開で上げて落として振り回して、そして引きの強さは凄いですよ。

●懐かしの少年ドラマシリーズの趣です。
 月刊スカパー!2006年2月号p92(ぴあ)の紹介文だと

「マトリックス」的な世界で繰り広げられるSF作品。

 の文言が(AT-X公式にある作品紹介に準じたイントロに)追加されてます。とっかかりとしては良いのかも知れませんが、これにはあまり拘らない方が良いかなぁと。
 寧ろNHK少年ドラマシリーズの感覚に近いのではないかなと思います。ソゴル・キョウという主人公の名前を聞いて「タイム・トラベラー」とか「時かけ」という単語が思い浮かんだら、そのまんまです。はい。あと萩尾望都が好きな人もはまれるんじゃないかと。
#p238の番組表では「ゼーガーペイン」という間延びした表記で萎えた(i_i)

●前半と後半で色合いがちょっと異なります。
 まぁ感性というものは人によりけりですが、

  青春物としての前半は良いけど後半はイマイチに感じた人
  後半になってメカが良く動くようになって面白くなった人(それ以前にメカ好きな人は前半で切ってる場合も多い)

 というパターンが散見されるようです。
 それでも全26話で語られる物語なので、途中で切ってしまうのは勿体ないと思います。シリーズ構成の都合上、前半出番の少ないキャラもちゃんとその中で伏線が張られていますし、逆に後半出番が少なくなるキャラも、前半の描きこみがあればこその結末に至るものですので。全体を通してみれば良く出来てると思います。
 メカについては好みが分かれるかと思いますが、CGならではの光装甲の表現は一見の価値あり。本来はHD規格で製作されているものですが、AT-Xでも充分綺麗に見えると思います。いやもう後半はCGもこなれてきてほんと良く動くようになって実に燃えるので、それこそ諦めずに全部見てやってください(^^) ←SDGFとMS IGLOOでの経験値は大きかった

●切なくて儚くて力強くて美しい物語です。
 何せ作品を貫くテーマが「消されるなこの想い、忘れるな我が痛み」
 個人的には、サンライズの切ない系ロボットアニメとしてはアルジェントソーマと双璧です。伏線は序盤からみっちりあるのでぱっと見スロースタートに思えても気が抜けないとか(アルジェントソーマに比べればゼーガはかなりのロケットスタートに見えたんだけどな自分は(^^;)、OPがロボットアニメとしては異質かもしれないけれどしっかり力強さを備えていて、そして美しい限りという部分も被りますが。そしてゼーガといえばEDですよ! とにかく切なくて儚くて美しくて泣けるんですよ。
 しかしゼーガの何が特異といって、ソゴル・キョウという主人公の有様かと。色々な点で視聴者の意表をつきまくりなキョウちゃんですが、ここまで好感を持たれるのも稀有ではないかと思われる主人公として全26話を走り抜けた姿が何より鮮烈です。浅沼晋太郎さんの好演も光りますし、最初から最後までお見逃しなく(^^) ──まぁ逆に言えば、ゼーガというのは徹頭徹尾ソゴル・キョウの物語なので、キョウを受け入れられない人には最後まで辛いかも。万人受けするものってありえないものですけれど。
 そして忘れちゃいけないミサキ・シズノとカミナギ・リョーコについては、どちらもそれぞれに味があり。やはり最後まで見届けてあげて欲しいなと思います。

 ってことで、ここまで読んでいただいたのならこの勢いで「ゼーガペイン」にエンタングル!

 →ふたたびのゼーガペイン

(*)Yahoo!ブログ検索 - 「ゼーガペイン」の注目度 2007/01のあたりが「2006年のアニメ」の話題の山ですね。

カミラボ:ゼーガペイン 放映リストにAT-X再放送予定日入れてます。抜けてる各話感想書けるかなー(^^;
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B000FG6AS0ゼーガペイン1
矢立肇 伊東岳彦 下田正美
バンダイビジュアル 2006-07-28

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B000MNP0SCゼーガペイン FILE.09
バンダイビジュアル 2007-03-23

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コメント

AT-Xでのゼーガ再放送、凄く喜んでおります。
あのお芝居時に、お勧めした方が(もちろん舞台を観て浅沼さんに興味持ってくれたからなのですが)この放映をさっそく見る、とおっしゃってましたから。
やはり昨年アニメ総括での好評さと、朴さん達目当てでの観劇感想の多さと絶賛は、今度の再放送に反映されると思うんです。

実は昨晩は、ゼーガスタッフでもあった、わたなべ氏の余りにも若い死去を知り、落ち込んでいたんです。追悼で録画を見ていると、今さらながらスタッフ達の「愛情」を感じて、また泣けたり(病気ですね)

でも・・・星エンタでの文章と(かなり喜んでしまった)しののめさんのゼーガ愛文で、少し浮上しました。
リアルで夢中になってた時ではなく、今改めて、あの作品についての感想を書いてみようかなぁ、と感じてます。

投稿: ベーグル | 2007.01.30 05:45

>ベーグルさん いつもありがとうございます。
 見てくださるという方がおみえだというのはほんと嬉しいですね。
 AT-Xは加入者が限られるのですが、無料日もありますし、「再放送されている」ということで話題になってくれれば、何らかの方法で見てくれる人も増えるかなと思えますよね。改めて見直せば見えてくるものも違いますし、また違った角度でのベーグルさんのゼーガ語りも拝見したいなぁと思います(^^) 舞台化の件は別記事に。
http://blueeyes.air-nifty.com/muimui/2007/02/zegapain_play.html

 わたなべぢゅんいち氏の訃報はこちらでも確認が取れまして、本当に残念な限りです。神様は才能のある方を手元に置きたがるとは申しますけれども……どうぞ安らかでありますようにと祈るばかりです。

投稿: しののめ | 2007.02.01 17:02

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