« ガンダムX@ファミリー劇場 | トップページ | ムシウタ#10「スレ違ウ夢」 »

2007.09.26

逢坂浩司さんご逝去。

 アニメーターの逢坂浩司さんが9/24に亡くなられたとのこと。
 先の桶谷顕さんの悲報からまだ間もなく、Vガン・Gガンを作られたお二方が彼岸に渡られてしまわれたというのは残念という言葉ではとても言い尽くせるものではありません。心よりお悔やみ申し上げます。

 やはり癌だったそうですが、それはとてもありふれた病であるとはいえ、何故にこの方を選んでとは思ってしまうもの。若いと進行が速いので、苦しまれた時間はそう長くはなかったのでしょうか。とはいえ、忌まわしい時間であったことには変わりなく。

 Vガンのマチス・ワーカー大尉、Gガンのウルベ・イシカワ少佐、ヒヲウ戦記のサイ兄ちゃんと、逢坂さんの描かれた飛田キャラって3人も居て、それぞれに魅力があって。
 VガンのDVD箱を買った理由の一つが、逢坂さんによるピクチャーレーベルがあまりに微笑ましく愛らしかったから。逢坂さんのキャラと桶谷さんの脚本があったからこそ、VガンとGガンにはどこかほっとするような優しさが滲んでいたのだと改めて思うのです。
 エスカでは逢坂さんとは絵柄が随分異なる結城信輝さんのキャラを、あそこまで見事に美しく動かされていて。
 妖奇士では若き日のマスラヲさんもといマスラオさんにドキドキしたり。

 才能のある方は長くそれを生かしていただきたいのに。神様の許ではもう命を削ることなく好きなだけ絵を描けるのでしょうか。
 それでも、やはり貴方の絵をもっと見たかった。貴方のような優しい絵を描く人をもっと育てて欲しかった。そう思わずにはいられません。
 どうぞ安らかでありますように。

氷川竜介ブログ: 【訃報】逢坂浩司さん

取材で『Vガンダム』に話が及んだときも、あの乳児(下の歯が1本というところがリアル)や子どもたちとの描写が、ご自身の実体験に基づくこと、マチス・ワーカーの話だったと思いますが、家族愛への言及に格別の人間味を感じまして。『ヒヲウ』の魅力の一端にも思いが及んだり……。

 こういうお話を拝見してしまうと自分には直撃。
 一緒に現場にいらした方はほんとお辛いものかと、お見舞い申し上げる次第です。

B00012T0FS機動戦士Vガンダム 01
阪口大助 黒田由美 逢坂浩司
バンダイビジュアル 2004-01-23

by G-Tools
B00006LPL7機動武闘伝 Gガンダム 1
関智一 天野由梨 大塚芳忠
バンダイビジュアル 2002-12-21

by G-Tools

|

« ガンダムX@ファミリー劇場 | トップページ | ムシウタ#10「スレ違ウ夢」 »

アニメ・コミック」カテゴリの記事

ガンダム」カテゴリの記事

コメント

少しだけ、書いておきます。

桶谷さんが亡くなられた時から考えていたのですが、宮崎駿氏や富野由悠喜氏とかの世代ばかりでなく、1960年から65年生まれあたりのアニメ制作の人での代表を紹介していくようにしたい・・・・・・と。

そのあたりの年代の方の中に、逢坂さんがいまして。
今の10代の子たちに、絶対紹介したい、この方が関わったアニメーションをひとつでも見て欲しい。

そう思わせるひとでした。

多分、アニメージュの「この人に話を聞きたい」のコーナーでインタビューを読んだのですが、絵を描く人が経営に関わることへの戸惑いとか、なにか掴んでいったらしい事とかの部分。そして、膨大な仕事量をこなしていっていることへの驚愕。

そして、思ってしまった。

どうか、元気でいてほしい。
少しでも長生きして、たくさんの作品を見せて欲しい。


だけど、かなわぬ夢になってしまって・・・・・・。

まだ、ご冥福を祈ることも、哀悼の意を捧げることもできません。
今はただ、泣かせてほしい。

投稿: 星菜 | 2007.09.26 03:20

>星菜さん どうもありがとうございます。
 なかなかコメントお返しできずにすみません。
 時間が経ったとはいえ、失ったもののの大きさが変わる訳でもないのですが。
 60-65年生まれの方というのは、それこそ80年代の怒涛の時代に若手として活躍されて以来現場を支えてこられた方々で、それこそ今から円熟されていく世代かと。星菜さんが注目されるのも分かるように思います。
 ほんと現場の方にはくれぐれもお体に気をつけていただきたいものと思ってやみません。

投稿: しののめ | 2007.10.16 00:44

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 逢坂浩司さんご逝去。:

« ガンダムX@ファミリー劇場 | トップページ | ムシウタ#10「スレ違ウ夢」 »