ゼーガペイン#01-06@AT-X再々放送
9/13開始のゼーガペイン@AT-Xの3回目は平日1900・2500に2本ずつの帯放送。地上波とDVDも含めてもう何度見てるか分からないのに、まだ発見もあるし、書き足りない。去年の今頃は#24「光の一滴」あたりで大騒ぎだったんですけれど。
本放送終了から約1年、囚人022さんのように今もDVDで見てくださってる方がおいでなのが嬉しいものです。最初はそれこそキョウ同様に戸惑いつつも、一話一話見ていただければ楽しめる物語ですので。まずは見ていただかないと始まらないんですよね。
今回のAT-Xが初見という方もいらっしゃるのでしょうか。今回の番宣部長は前回とほぼ同じナレでした。再放送リクエストが1位をキープし続けた前回に比べるとさすがに盛り上がりは及ばないかなと思いつつ、ほんと再放送はありがたいものです。
←はじめてのゼーガペイン はじめての方向け
以下は全話見た上でのネタバレ含みます。ではエンタングル! #01-05に追記あり。
●#01「エンタングル」 (地上波初見)
キョウのメールの日付は6/13。この時期に季節はずれのリンゴが山盛りなのが不思議。ソゴル家に「医者要らずを欠かさないこと」という家訓があれば別だけれど。海外勤務っぽい父からすると南半球からの輸入物とか? まさかリブート後のキョウに「知恵の実」を口にさせるために前バージョンのキョウが仕込んでおいたというのでもあるまいし。演出上の「蛇とリンゴ」と知恵の実の暗喩は分かるんだけどさ。
リンゴを投げて届くけど携帯でないと話せないバルコニー間の距離は10mくらい? ビジュアルファンブックp110でもツインタワーの別々の棟だと勘違いされているけれど、キョウとリョーコの家は同じ棟の隣り合わせの角の住居で向かい合わせの部屋。
舞浜と東京の時差は、物語的には舞浜サーバーが現実の舞浜にはないからなんだろうけれど、
【舞浜】 23:54すぎなのにガランとした自宅にはキョウしか居ない不自然さ(*)
【東京】 Bパート開始時に現地時間18時8分というのは、放送時のリアルタイムに近い
という演出上の都合なんだろうなと。夕暮れの東京の廃墟のビルに映えるアルティールってやっぱり綺麗だ。光装甲って良いよなぁ。
(*)この#01だけを見ると、母親は夜勤という可能性もあるんだけれど。何か生活感が乏しい家の中なんだよなぁ。「見えなくても支障をきたさないもの」は前バージョンのキョウがどんどん消しちゃったんだろうか。というか、寧ろ「見えていたら支障をきたす」ようになっていたのだろうか。
「君は?」「ミサキ・シズノ」ってそっかキョウちゃん訊いてたか。
放映版ではシズノとキョウのキスは唇触れてないんだよね。これはこれでいいけど。
あとDVDでリテイクかかってるのは、アイキャッチAと「次回予告」のキョウの一枚絵。放映版では白い縁があったのが、DVDでは縁ナシの正規版に修正。AT-Xだと提供バックの後にこのキョウの絵で「次回もお楽しみに」が入ってます。そーいや今回も「ゼーガペインこのあとすぐ!」はないのかって確認してなかった。 →やっぱりなかった。
●#02「セレブラム」 (地上波初見)
提供バックの絵はビジュアルファンブック掲載のPVのだったのか。AT-Xだとノンクレジットで見られるから嬉しい。
放映版とDVDとではコンビニの時計の針の戻り方が違う。
【放映版】 21:04 → 20:55 → 20:36 → 21:04 → 20:47
【DVD】 21:04 → 21:07 → 20:48 → 21:04 → 20:47
中華姉妹の私服は可愛かったよなー。最初のうちだけなのが勿体無い。
シマが「生徒会長ではない、 オケアノスの司令だ」とか言うのに、兄貴がつい吹きだしてた。「浅沼の声で『烏丸キリオだ』って期待しちゃうよなー」って(^^; 「やっぱ 司令メガネっ子 ?」とかって合わせちゃうくらい、ウチでは「かみちゃまかりん」を楽しんでますよ。
シズノが「始まったのよ」とか言ってるけど、#03-04あたりで、もう以前のキョウは帰って来ないことを思い知って諦めてる感じがあるので、寧ろこの時点で「終わってる」ようにも見えてしまって切ない。
●#03「デフテラ領域」
#03-05の初見感想が書けなくてそのままなのは、情報量多すぎてパンクしたから。
ニュースは08:02に環境汚染 → 08:03にIALで、シズノ先輩は1分で納豆ご飯を食べきった模様。
水泳部のPRビデオの上映会は、08:46とかって数字からすると始業前なのか。
学校にゲーム機持ち込んでたのかトミガイは。いくら自宅が学校の前だからって(^^;
「気をつけろ ミサキシズノに関わるな」の真意が分かるのは最終回なんだよなぁ。「もし甦ったとしても、多分オレは、オレじゃない」と分かっていた前バージョンのキョウは、そんなリブート後の自分がシズノと関われば彼女を傷つけるだけだって分かっていたから。でも「とびきり濃厚に」関わってしまった挙句、シズノをどんどん傷つけてしまうのだけれど。
「何でオレなんだ」「だって貴方がセレブラントだから。私たちと同じ」って、そっかここでリブート後初めての「貴方」だったのかー。
デフテラ領域内は通常の物理法則は通用しないって設定なのはこの回だけ?
「ミテイルセカイヲ シンジルナ」ってほんと凄い警句だ。シズノが関知してないっぽいということは、これは多分キョウの目にしか見えていないんだよな。前バージョンのキョウなら自分の幻体データにそのくらいの細工は出来るだろうし。
後ずさったキョウのかかとが蹴飛ばす小石は放映版のみ。DVDではなかったことになってます。音は残ってるけど。
●#04「上海サーバー」
会議室でのシマとシズノの会話はやっぱり謎だ。
司令席のシマとブリッジ下部の中華姉妹との会話の画面の作り方が舞台っぽい感じ。ゼーガの舞台見たいなぁ。
ゼーガの裏技を知っていたのは(以下略)
考え事してるキョウちゃんが通り過ぎるのに表情変えないシズノ先輩が恐い。
ガルダがさっさとコア破壊してたら上海サーバーのホロメモリは守れたんじゃ? 要はキョウとルーシェンの連携が全然取れてなかったのが問題か。
キョウを殴って見据えるルーシェンの瞳にあるのは怒りではなく悲しみなんだよね。
多分この回はDVDでのリテイクはなかったと思う。
●#05「デジャビュ」
ゼーガといえば#06と言われるし、それには同意するけれども#05だって凄い。
レイアウトの恰好良さとかカットの切り替えとかコンテの面白さが光る。
イリエのアイコンが放映版はシマと同じ橙だったのが、DVDではピンクというかマゼンタ(赤紫)に修正。
量子テレポートの際の粒子化のエフェクトが、オケアノスに現れるキョウに初めて明確に使われる。これは#01アバンで強制転送されるシズノでちらっと使われて以来。細かいところで段階踏んでる。
50年くらい残ってるカミナギの落書きって凄いなぁ。消されるなこの想い。
シマが「戦闘データを持ち帰らせるな」って厳命してるのって#06の伏線なんだよなぁ。
メイウーが「待たせすぎ」とか言ってたが、キョウちゃんどれだけシズノ先輩待たせてたんだよ。スクランブル掛かったの授業中だったのに。
タコの中でのキョウちゃんの「カミナギ。オレ、行くわ」の声音が凄く好きだ。でもシズノと約束したのは「世界を守る」のではなくて「救う」ことなんだけどな。
●#06「幻体」 (地上波初見)
何度見てもこれは凄い。実写だったらカメラさん頑張りすぎというかこの動きはアニメならでは。
シンのコブラル(赤)がアルティールの上から撃ってきて、アビスのコブラル(青)のアームにも攻撃当たってますけど。って復元者相手にそんなこと言ってもね。
セルDVDでのリテイクはなかったと思うけど、NOTの特典DVDだと、シズノが消えていくところで[DRY Damage]の警告窓が追加されている(放映版からゼーガAIの《ウィザードに深刻なダメージ》とか警告音声はあり)。シズノやキョウのドライダメージの表現は、#01アバンも勿論だけれど、#05でのキョウの出現時や中華組が退避する際の粒子化と合わせて、ここへきてそういうものだという描写の積み重ね。
ムシウタ#08「見果テヌ夢」でうにゃうにゃ言ったばかりだが、キョウがレムレスと哲学問答してる量子の海にも謎の床があるな(^^; でもこれはあまり違和感覚えないなぁ。
復元者とは「敵です」って言葉足りないよ!>レムレス でもここでアイキャッチAっていかにもサンライズ的な演出でこれは恰好良いんだよな。
「花澤さん上手いよ」と言ってたら兄貴が「脚本も上手いよ」って。演出も作画も全部が見事なんだよなぁ。
でもトミガイ商店のとこでツクツクボウシが鳴いてるのはちと早くない?
商店街入口のTVのニュースの時刻は6:55。6月下旬の舞浜での日没は19時頃だからこの夕暮れはリアル。
シズノを人間扱いしている流れが、全部見てからだと何ともはや。
シズノ視点で見てるとキョウは「意地悪」なんてもんじゃない。酷いよキョウちゃん。
「なめんなよ、千葉県民をぉっ!」→レムレスとの哲学問答→Bパートの沈んだモノローグ→「全部消えちまえぇっ!」→「参ったな、カミナギ。オレもお前も、幻だってさ」(この掠れながら震えてる声音が!)という一連の浅沼晋太郎さんの芝居は見事という言葉でさえ足りない。素晴らしすぎる。ほんと惚れ惚れする。
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ゼーガペイン1 矢立肇 伊東岳彦 下田正美 バンダイビジュアル 2006-07-28 by G-Tools |
ゼーガペイン FILE.02 矢立肇 伊東岳彦 山下明彦 バンダイビジュアル 2006-08-25 by G-Tools |
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コメント
ふたたび書き込ませていただきます。6話ラストでカメラのノイズと共に飛び立つコガネムシ。アレの意味も2度目以降の視聴だと理解し易い謎掛けですね。コガネムシ=スカラベ(エジプト神話で朝(光)をもたらす太陽神:ケプリの象徴(厳密にはフンコロガシですが広義ではコガネムシ)と解釈すると、それが飛び立つ=死者でも生者でもない幻体には太陽神の加護すなわち「光は無い=光無き者」と読み解けます。因みに12話冒頭カミナギちゃんの台詞「この世界にも朝がくるんだ」もこの6話ラストとの対比と考えるとピタリとはまるかな、と。
…あのコガネムシが無意味に配置されたとは思えませんしコガネムシがらみの神話は少ないので、あのシーンはこの解釈でよいと思っておりますが、如何でしょう…?既知のネタだったらスミマセン。
投稿: やまねこ | 2007.09.18 16:47
>やまねこさん またもありがとうございます。
#06の虫とノイズは印象的ですよねぇ。何らかのバグ→ノイズということかなぁとも思っていたのですが、虫自体は個人的に不得手なものでコガネムシとまで見解けてませんでした。ほんとありがとうございます。 ←それでもムシウタを見る浅沼スキー
#06と#12はキョウとリョーコで対比されているものですからこの解釈はハマリ具合が気持ち良いですね。ゼーガで描かれているものには、遊びはあっても無駄はないように見えるので、虫一つとっても深読みできるのが実に面白いものです。また何か見所がありましたら教えてやってください(^^)
#「太陽神の加護がない」って、そりゃあメガネっ子は打倒太陽神で今大変だもんさーとかってノイズが(^x^; ←かみかりと混ぜるな危険
投稿: しののめ | 2007.09.19 00:43
かみかりは未視聴なのですが浅沼さんはアレスなんですね。しかもカラスを飼ってる?!
カラスといえばギリシャ神話では太陽神アポロンに使えている鳥なんですが…ゼーガのシズノ=ワタリガラスのイメージはさまざまな神話からもってきたと謎のイラストレーター氏の記述がありましたが、ギリシャ神話では太陽神の使い=カラスとストレートです。(このカラスもヒドラ(『多頭蛇』)と対立していてゼーガ的に面白いです)
そういえば先のスカラベ関連の神話は「復活の為に地下の『蛇』住む河を旅する太陽神(『隼頭神』)」。みごとにゼーガのイメージに重なりますが、伊東老師やるなぁ!という感じでしょうか?
ゼーガ謎解き関連はもう少し面白いネタがありますが、また折をみて書き込ませていただきますね。
投稿: やまねこ | 2007.09.23 15:10
>やまねこさん どもどもですー。
こうした方面に強い方に教えていただけると、延々ゼーガについて書き続けてきて良かったと思えます。ほんとありがとうございます(^^) ゼーガでのカラスと太陽神の関連はほんとそのとーりなんでしょうねぇ。スカラベについてもお伺いしたお話がはまりすぎて恐いくらいです。また教えていただけるように自分も書き続けなきゃですね。気長におつきあいいただければ幸いです。
#新紀元社からゼーガのムックが出ると知った折にはこういう方面期待したんだけどなぁ……「ビジュアルファンブック」としての作りならあぁなるんだなとは思いますけれど。
かみかりで浅沼さんが好演されてるメガネっ子ことキリオがカラスを飼ってるのは、アニメを見てるだけだと単に烏丸さんだからかなとも(^^; 9/28で残念ながら最終回です(i_i)
投稿: しののめ | 2007.09.24 01:20