是我痛:ありえないありえなさ3
先のゼーガペインの北米版trailerが出来たら云々、というのと同じ席(ゼーガ話にお付き合いくださった方にただただ多謝)での暴言。
メカのないゼーガなんて抹茶を掛け忘れた宇治金時みたいなもんだ。
言った本人も何言ってんだかと思いますが言いたいことは伝わるでしょうか(^x^;
小倉あんと氷だけでもまぁそれはそれでいけるかもしんないけど、抹茶掛かってないと美味しくないよ。そもそも宇治金時と名乗れないんだよってことで。あー赤福氷食べたいなぁ。
そんなゼーガのCGというのは、それまでになかったものを作ろうとして描いてるものですよねと。だってゼーガ自体がそれまでにはありえなかったものなんだからと。でも人間、見慣れないものには構えてしまうもので。勿論見たこともないものだからこそ評価されるものもあるのだけれど、ロボットアニメという30年の伝統のあるジャンルでは、ゼーガは身構えられてしまったのかなと。それで「メカが手描きなら良かったのに」とかいう保守的な感想を散見することになったのかなとか。いやこんなのは単に感性が合う合わないの問題だろうとも思いますけれど。
でもゼーガが手描きならあの儚くも美しい世界観は崩壊するだろうというのは先にも書いたとおり。美しく力強いロボットというのはそれこそ30年に渡って連綿と描かれているものなのだけれど、儚さと力強さとを併せ持つロボットというのはゼーガで初めて見たような気がします。
そうした質感の部分だけでなくて、動きまで含めてあの描き方でなければならなかったものだとも思うのですよ。自分ではあれは重力制御でしか飛べないだろ、と判断しているのだけれど、作中でもビジュアルファンブックなどの資料でも、ゼーガがどうやって飛んでいるのかの理論的説明は見当たらないんですよ。そんなありえないものを、従来の方法論で描けるはずもないのです。
#重力制御機動だけなら、アルジェントソーマのザルクが手描きでかなり良い感じ。でも普通にミグ25改とか飛んでる中での「航空力学を無視してるくせに航空機を偽装してる」動きだからあれは許容されたのかなとも。
確かに序盤のゼーガの動きを見直すと、あと一息と思える部分もあるものです。でもやはりあの軽さはキョウの認識の軽さに通じているのだと思えるし、最初から全力で飛ばしてしまったら、#06以降の動きの「変化」が描けないものだし。最初から最後まで同じテンションで動いてる方が、キョウを描く物語としてはおかしい訳で。メカ好きでゼーガを見始めてみたけれど序盤で早々に切ってしまい、評判を聞いて後から出戻ったという人も多いというのは、そういう演出の変化とか成長があったからこそのものだと思うのです。
受け手なら作品が成長するのを見守る視点を持って欲しいなぁと思うのだけれど、今やアニメって消費物=商品だから、そういう余裕なんてないんだろうなというのも分からないでもなく。今目の前にはそう簡単にはありえないものがあるというのに、それを自分の物差しでは「ありえない」からと言って切り捨てていかなければならないなんて、勿体無いよなぁ。って、自分もそうして見逃している名作は山ほどあるんだろうけれどもさ。
アニメの本数が増えるというのは選択肢が増えているように見えて、実は選択肢にもならないものを増やしているだけだったりもするのだけれど。一度も見たことのないタイトルが後から後から消えていくというのは、作品にも作り手にも受け手にも不幸なことでしかないと思うのに。
でもさ、消費する商品すら存在しないというのも寂しいものなんだぜアミーゴ。
アルティールだけじゃ寂しいんだよ。ガルダとフリスベルグとアンチゼーガのプラモも出してくださいよバンダイさん(i_i) ←言いたかったのはそれかい!
■U. C. HARD GRAPH :: Special :: 『U.C.HARD GRAPH』開発秘話 Part.3
CGの話ではないのだけれどゼーガの名が出てきてたりして、ぶっくまーく。先のアニメミュージッククリップといい、D.I.D.ってほんと色々やってるよなぁ。
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