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2009.02.21

ケータイ捜査官7#41「セブンの見る夢」

 いよいよ大詰めの「ケータイ捜査官7」。#41「セブンの見る夢」は、心というもの、そして人間と機械との間で苦悩するAIという、SFでは古典的なテーマを見事に描いてくれました。これまでのエピソードの積み重ねを踏まえつつ、これだけの要素を25分番組に詰め込むのだから本当に凄いです。

 それにしてもゼロワンがここまで萌えケータイになろうとは、恐ろしい子!

ケータイ捜査官7特設ページ:バンダイチャンネル 衝撃の#1(1時間SP)を含む無料動画5本

 セブンは漠然と人間になりたいというのではなく、セブンは滝本になりたいんだというのが分かるだけに切なさは深く。滝本はもう居ないのに。でもバディシステムで構築されるセブンの心を育ててくれたのは滝本だから、セブンが滝本になりたいと思ってしまうのは自然ななりゆきとも言える。

 セブンの夢の中で、ケイタはセブンに言う。「俺は滝本さんの代わりなんだ。滝本さんみたいになろうとしたけど、俺は滝本さんじゃないし」と。それもそうだ、滝本になりたいのはセブン自身なのだから。セブンが人間だったらやりたいこと、その行動は彼が見てきた滝本そのものだ。夢の中でセブンが相手にしているのが滝本なのは、セブンが滝本を求めてやまないからだ。

 ケイタの言動は時として、セブンや桐原にかつての滝本を想起させる。けれど個としてある人間として、ケイタは滝本にはなれない。ケイタはケイタであるしかない。そしてケイタがケイタであるためには、セブンの存在は必要不可欠というものでもない。セブンに出会う前からケイタはケイタであり、セブンと別れたとしてもケイタはケイタであり続ける。

 ケイタがケイタであろうとして、身についてきた自信からつい漏らしてしまった一言。それは少年らしい向上心の発露であるのだが、セブンには残酷な響きを残した。ケイタの問いに答えないセブンは、嘘と秘密とを抱いて人間の心にまた一歩近づく。「私は電話か」というセブンの現実認知は、平板な発声でありながらどこか残念がっているような響きさえある。
 セブンが「私はフォンブレイバーだ!」と主張するのに「貴方は人間なのよ」と夢の中で告げたセカンドの声を、セブンは記憶領域から削除することはできないのだろう。それが間明の仕掛けた罠であったとしても。


 セブンの声というと、夢の中で人間として滝本に向き合っているあたりは、やたら生っぽくってえろくってやばかったです。エフェクト切ってるんじゃないの、と兄貴に言われたけれど、舞浜でそれこそ生で(マイク通してたけど)セブンの声聴いてるから、あれとは全然芝居が違って聞こえたように思うのだけれど。河本さん凄いなぁ。うわぁん。──いや、舞浜での「滝本壮介の事件簿」朗読での滝本とセブンもめっちゃえろかったんですけど!

河本邦弘の日常のつぶやき: 「ケータイ捜査官7」劇場イベント
 イベントお疲れさまでした(^^) 津田さんとのお写真あり。他の記事でも分身さんへの愛が溢れてます。


 そして一方のゼロワン。千草とケイタに話題にされてるのをちゃんと聴いてるあたりが可笑しいが、ゼロワンが振り返る自らの孤独に、実機(815T PB)のバディトーク01でのゼロワンの言葉を思い出す。ドロイド暴走事件でセブンが滝本を失ったことに触れて、ゼロワンはこんなことを言うのだ。

これでセブンも、バディ殺しのブレイバーに仲間入りしたわけだ。

 #2「黒いケータイ」でも似た台詞はあるが、バディを失った経験を共有するフォンブレイバーはゼロワンとセブンだけだ。だからゼロワンはセブンのことを知りたいと切望する。ゼロワンの孤独を埋められるのはセブンしか居ないのだから、ゼロワンはセブンを求めるのだ。
 そんなゼロワンにケイタは言う。「孤独孤独って言うな。 お前ら には俺が居るだろ」──そう言われてゼロワンは驚き、そして笑顔を見せるのだ。あーもーケイタってばどこまで男前なんだよ! ケイタはゼロワンとはバディじゃないとは言いながら、それでもゼロワンの孤独を埋められるんだよ! うわぁぁん。
 しかもこの箇所、「リトラクトフォーム」の命令はPBに対する「黙れ」にも等しいのだけれど、ケイタはモバイルフォームのゼロワンを手にして、千草に背を向けるようにして、ゼロワンの視界に自分だけが入るようにしてからゼロワンに言い聞かせるんだよなぁ。なんちゅーPB殺しだよケイちゃん。


 ゼロワンはソリッドにメディックとアナライザーをデュアルブーストしてセブンを探す。この着身を再現しようと先週の予告の時点でやってみてたからウサミミには気付いてたけど、まさか 「あまった(i i)」 なんて涙目でケイタに泣きつくとは思わなかったよ! 凄いノーガード戦法だよゼロワン! 耳だとケイタにせっつかれて「うるさい」とかって、分かりやすいツンデレだなぁもう! 「(ソリッドが)すっげー似合ってるよ」とケイタに言われて「誰に物を言っている」ってのも可愛いよ。

 で、ゼロワンは折角ケイちゃんの前で恰好良く着身完了決めようと思ったのに、セブンのことで頭が一杯なケイタに「ポーズ考えてないで!」とか水をさされたものだから、「チッ」と盛大に舌打ちして 「ちゃくしんかんりょー」 って思いっきり投げやりなのが可笑しすぎる! ないはずのへそまげてんじゃねーよ! いいぞもっとやれー!(^Q^)

 つても実際にDXでデュアルブーストを再現すると、アナライザーのパーツが盛大に余るんですけど。単体着身で背中につけてるモニタ部とか。まぁあれは不要なパーツだから余ってもいいけど、あのメディックのパーツは「つけなければならない」パーツなのに余ったから「あまった(i i)」なんだろうな。ケイタはセブンとデュアルブーストを色々練習しててウサミミなのを知ってたんだろう。多分。

 そんなお笑いから切り替えて、何故か印を結びつつセブンを探して、セブンのことを知りたいとゼロワンが吼えるあたりの緊張感の高め方は良いなぁ。ここで「貴方のことをもっと知りたい」というアルジェントソーマを思い出したのはどちらもSFだからか。

 セブンを救出するも、ゼロワンの姿はない。ゼロワンはブーストフォンを介してセブンの心に触れられたのだろうが、そこに何を見たのだろうか。ゼロワンはそれに戸惑い、また一人で何かを考えているのだろうか。──いや普通にケイタとセブンの二人にしてやろうと空気を読んだというのもありえるし、着身完了のポーズを考えているとも考えられるけど(^^;


 そして間明の罠が姿を見せる。舞浜で散々あの映像を見てるからうっかり笑ってしまうんだけれど、笑い事ではない事態が進行する。──"Hello, world." なんて懐かしいよとか、今回映像もSF的なお約束を踏まえまくりで面白かったし。見応えありました。

 ただ今のEDはなんで「夢見る 少女 じゃいられない」んだよ、というのが引っ掛かるんだよなー。今回に関しては初期の「Sands of Time」でも良かったかも。

 あーもー面白いのにめっちゃ不安って、作り手に完全に踊らされているのが楽しい。なのに残り数話だというのが本気で勿体無い。ぁぅ。


 そういや以前本編でゼロワンが「俺は何だ」とかって自分探ししてたのに、バディトーク01では「自分が携帯であることを忘れそうだ」とかってゼロワンが言ってるのが妙に可笑しかったんだけれど、今回のを見たら笑えなくなったなぁ。つても、この実機ですら自分には既にただのケータイではなくなってるんだよな。でも

機内では携帯を切ること、か……まるで俺達のためにあるような言葉だな

 とか言ってたのには素直に吹いた。飛行機内ではケータイを使うものではなーい!

 ←#22「こころのひかり」

↓この子にはウサミミ付くのかしら。てかサントラ2枚目やたー!


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