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2010.04.24

四畳半神話大系 #1

 フジテレビで4/22(木)24:45に放送開始となった 四畳半神話大系 。「四畳半神話系」とか「大四畳半ナントカ」ではなくあくまで「四畳半神話系」ということでそのように覚えていただきたい。視聴の第一目的は主役の浅沼晋太郎さんなので以下その目線での感想。

「四畳半神話大系」公式サイト

 自分が四畳半の#1「テニスサークル『キューピット』」を見るのは今回の放送が2回目。先週のオールナイトが初見であった。その前にTAFで流れていたPVも#1からのものなので都合何度も聞いた台詞もかなりある。何しろこのPVが気に入ったばかりにTAFの2日目にもフジテレビブースに寄って大きなモニタでPVを見なおしたほどである。イベントのれぽは以下を参照いただきたい。

 ←四畳半神話大系@TAF2010
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 だが先のオールナイトではBパートの後半で上映トラブルが発生。浅沼さんによるナイスフォローは嬉しかったものの、OP/EDもなかったので完全版の#1を見るのは放送が初めてであった。だからあのオチを見た記憶が定かではなく、また予告がないことも知らなかったのだ。ないならないでそれもまたこの作品ならではの趣向とも思えて良いのだが、予告があればここも浅沼さんのナレーションで埋め尽くされていたのかと思うと聊か残念である。EDの元になった「madrix」にはツボりそうでこれだけ延々見ていても多分自分なら平気だが、どうせなら浅沼尽くしが良い。

 そうして見てみた#1の本編は後半になるほど集中力が増したのは当然のことではあった。そうかそうかなるほどこういうことになっていたのか。いや映像はともかく音声は辛うじて拾えていたはずなのだが、やはり音と絵が揃ってこそ映像作品というものであろう。#1のラストはビデオテープを知らない世代が見たら「何でこんな効果付いてるの」と思うのかもしれない。いやそもそも冒頭で九龍城の名が出てきたところで、今の若い人にはこれは通じるのだろうかと思いもしたのだが。一時期サイバーパンクのアイコンとしてもてはやされたあの猥雑さと得体の知れないエネルギーとを秘めた魔窟の名は世代と世紀を超えて伝えられてゆくものなのだろうか。確かにこうして連ねてみるとなるほどこの作品には似合っている言葉ではある。

 因みに自分は原作付きの映像化ないし音声化の場合は、映像化等を見届けるまでは可能な限り原作に手を出さない主義である。原作を先に読んでおいて「映像化して良かったー!」と思える場面は案外貴重である。原作を先に読んでしまうと、自分の勝手気ままに膨らませてしまったイメージと映像化のそれは食い違いを生じてしまい得てして不幸になる。寧ろ原作を知らないまま映像を見て「この原作を読んでみたい!」と思った作品は映像も原作もどちらもそれなりに楽しめてハッピーになる場面が自分の場合は多い。今回の四畳半もやはり不勉強ながら原作は未読だが、原作を読んでみたい気分は夏の入道雲のようにむくむくと湧きあがってきているのできっと原作も楽しく読めることだろう。それまではまずはこのアニメを存分に楽しみたいと思うのである。

 原作未読であっても#1の随所に織り込まれた伏線は分かりやすい。浅沼さんのナレーションも耳に心地好く、情報量は確かに多いが読み解くのが難しいというものではないと思われる。だが次回以降それがひっくり返されないという保障はないので、浅沼さんのお声とビビッドな画面と気持ちの良い動画とに翻弄される快感に酔いながら見てゆきたいものである。

 それにしても改めて見て思うのは、先のオールナイトで浅沼さんが仰っていたように蛍光ペン2本に台本2冊で居残りまでして頑張ってこれだけ喋り捲っているのだから浅沼さんはギャラが2倍でも良いレベル。勿論そうは問屋が卸すはずがない。だがシリーズを終えたときに浅沼さんが得るものは通常の2倍を超えているのではないかとも想像するのだ。かつて「かみちゃまかりん」をやり遂げて一皮剥けたように、今回の四畳半でも更に一皮剥けてくれるに違いない。浅沼さんは『私』のビジュアル同様に色白だから日焼けした皮をめくることはないまま肌は赤くなって痛くなって夏が終わっていたのではないかと思うが。そんなことはともかくとして、浅沼さんが通常の2倍で全力投球されていればこそファンなら2回見てあげたいとも思うのである。

 さて#1の感想を探してみるとやたらと目に付くのは 「主役は櫻井孝宏さんか神谷浩史さんだと思った」 という声だった。なんということだ、先週生放送で顔出しで自ら名乗っていらしたではないか。 主役は浅沼晋太郎さんだ。 この機会に是非とも覚えていただきたい。

 浅沼晋太郎さんは非常に才気溢れる方でその上イケメンでメガネ男子で元々の本業は舞台の脚本家であり演出家。この作品のシリーズ構成は ヨーロッパ企画 の上田誠氏であり、言うなれば浅沼さんとは同業者である。ここは是非浅沼さんにも四畳半の脚本を書いていただきたいものだが、既にアニメの脚本は上がっているだろうからそれならドラマCDというのは如何だろうか。浅沼脚本の舞台でも早口系長台詞はあるものだし、ループ物だってお手の物だ。

 ともあれ、確かにあの怒涛のナレーションがだだだだだーっと押し寄せてくると、それを聞き取るのに意識が取られてしまって「これ誰の声だったっけ」などと考えている余裕はない。だから「だだだだだーっと喋るひと」として各人の記憶表層にある耳馴染んだ声とすり替わってしまったのだろう。ナレなだけに慣れというものはいかんともしがたいのだろうとは思うが、ナレーションではなく『私』が普通に喋っている箇所はあくまでも普通に分かりやすい浅沼さんのスタンダードなお声だったではないか。そこで区別は付けてもらえなかったのかと思うと、まだまだ浅沼さんは声優としては知られていないのかという現実が突きつけられて、かれこれ4年来の浅沼スキーとしては残念でならない。春先までのノイタミナ枠の 「のだめカンタービレ フィナーレ」 では浅沼さんはフランク役で全話出演されていたのにとは思えど、同じノイタミナでも視聴者が被っていなさそうな雰囲気が漂っているのは自分でも分かるし、よしんばのだめを見ていた人でもまさかあのフランクと四畳半の『私』が同一人物によって演じられているとは想像もつかないのであろう。方やのだめとは発展するはずもなかったがオタクパワーだけでなく持って生まれた才能もあってそれなりにキャンパスライフをエンジョイしているフランス人、方や妖怪変化もとい小津のおかげでキャンパスライフをエンジョイには程遠いと思っているメガネっ子の日本人ということであるので無理もない。そしてそれら浅沼さんとは分からなかったという意見に「主役は(略)ではなく浅沼さんだった」とだけあればまだいい。「そういえば聴いたことあった」なら救いようもある。だが「知らない人だった」と言われてしまうと心の傷を濡らしたまま流れ流され海へとたゆたう間に溺れてしまいそうになる。

 ノイタミナ後枠の「さらい屋五葉」の弥一が櫻井さんなので、兄貴と一緒に改めて録画を見ながらこのことを訊いてみた。耳の良い兄貴に言わせれば、浅沼さんと櫻井さんは「か」行の音が [kwa] 系の発音になるのが似ているのだという。何ですかそのやたらめったらピンポイントな指摘はと思ってじーっと耳を傾けてみると、櫻井さんの「か」行は確かに [kwa] っぽく聞こえてくるから不思議である。櫻井さんは愛知県出身、浅沼さんは岩手県出身なので土地柄の問題ではないようだ。

 ならば次は再度浅沼さんだと、四畳半#1を今度はイヤホンで聴きなおしてみた。こちらもそう言われればそうなのかなぁとは思いつつ、やはり音の数が尋常ではないので細かいところまで聴き分けている余裕はない。だが録画で3回目、オールナイトから数えれば4回目の視聴にして初めてBGMが耳に飛び込んできた。大島ミチルだから決して悪くはない寧ろ音の雰囲気は良い、しっかりと映像に溶け込んでいるいや溶け込みすぎなのかというものなのだが、何分あのこれでもかといわんばかりの台詞の量だから音楽にまで振り分ける耳がないのが残念である。やはり四畳半は複数回の視聴で多方向から楽しむための映像作品であると思える。

 勢いで ゼーガペイン #3を見直してみたが、こちらの方が浅沼さんの発音は分かりやすいかも知れない。だが何故にキョウとカワグチの会話のない#3を見たのかといえばこれはもう明日の BS11 の予習なのでそちらのチェックポイントに気を取られてしまったまま「この後は極(以下略)」まで辿りついてしまった。本来なら浅沼さんと櫻井さんが共演しているゼーガ#22とか、或いはムシウタbugを引っ張り出してくるべきなのだろうが、それはまたの機会とさせていただきたい。

 浅沼さんのお話に戻るとしよう。声グラ5月号での小津役の吉野さんとの対談でもゼーガペインの話が出ていたが、河川敷で小津と交わす会話の小気味良さが印象に残る。確かにこのあたりはキョウとカワグチを彷彿とさせつつも、やはりそこはプロの仕事で違う声色違う発声での芝居が楽しめる。こうしたかつての共演者との再会というのも役者には良い経験に違いないが、TV Station 2010年9号では「湯浅監督も音響監督も初めてなので」という手探り感も語られていて、それもまた大切にしていただきたいとも思うのである。

 どうにもこうにも饒舌になってしまいながらも他のキャラとか肝心のストーリーについて何も語っていないのはどういうことか。結局自分が浅沼スキーなだけだという主張で終わってしまうのは毎度ながら頭が痛い限りだが、物語は始まったばかりなのでお楽しみはこれからである。何より 「百聞は一見に如かず」 という言葉がこれほど似合う映像作品もそうそうないものとも思われるので、#1を見逃されたという方はBSフジなどで是非に。

 一言だけ追加しておこう。『私』の部屋は確かに四畳半だが四畳半にしては広いような気がする。アニメでリアルに四畳半を描いても狭いだけなのだが、つまりあの四畳半は四畳半であって四畳半ではないのだ。多分。

四畳半神話大系 作品公式。blogなど。
四畳半神話大系 - フジテレビ 番組へのメッセージ欄など。
スター・トレック|浅沼晋太郎オフィシャルブログ『ニュー・シネマ・パラダイス』 四畳半とbpm公式開始告知記事。


【ノイタミナオールナイト プレス記事】いずれも写真あり。

“ノイタミナ”の1時間枠拡大を人気男性声優陣も祝福、“オールナイトARシアター”が開催 - ファミ通.com
プレセペ - 生放送特番「ノイタミナ生特番」と連動!上映イベント「オールナイトARシアター」レポート![アニメニュース:04月22日]
生放送特番「ノイタミナ生特番」と連動!上映イベント「オールナイトARシアター」レポート! | ANIMAX プレセペと同じ内容。
東のエデン × 四畳半神話大系ARキャストイベント | Anime Fan こちらはTAF。


 ←四畳半神話大系@TAF2010ノイタミナオールナイトARシアター四畳半神話大系 #2

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