GX第三十四話「月が見えた!」
テレ玉での機動新世紀ガンダムX、12/20放送は第三十五話。ということで先週分の感想日記です。
BS11土曜19:30のGセレクションでは12/26からGX、行っちゃうぜ!
■アニメ ガンダム・Gセレクション | BS11デジタル(GX第1回更新)
そして12/22にはいよいよDVD-BOX発売。アニメディアにも描き下ろし記事ありです。
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ザイデル総統を見据えるティファがなんというか男前。一方無人ステーションに逃れたガロードとパーラは「こっからじゃ月は地球の裏側」という位置を利用することに。
ティファを相手にランスローが交わす会話は自嘲気味ではあるが、聴いていて和む。彼もきっと柔らかになるところがあったのだろう。ニコラとの苦笑交じりの会話も良い! そして彼は自分の立場を最大限に利用してザイデルとの茶会にティファを招く。
ザイデルの前でガンダムは資源小惑星の爆発に巻き込まれたと嘯くランスロー。ティファとの目配せが良い。そしてこの場でのティファの毅然とした強さは勿論ニュータイプだからではない。ただ「ニュータイプを正しく定義する者」としてクラウド9を15年率いてきたザイデルはティファを認める訳にはいかない。そしてザイデルの中にティファは「D.O.M.E」という言葉を感じ取る。よく倒れるティファだけどこのカットの色気は凄い!
総統はティファを「殺すだろうな」というランスローはただの寵児ではなく。ティファを戻したいというニコラは本質的に良い人。「ガンダムは生きている」と言い切るランスローの恰好良いこと! ランスローの立ち位置がほんと面白い。
ティファを伴うダリア作戦に乗じてガロードとパーラも行動開始。時間合わせ燃える。DXの飛ぶ背景に大きな地球、その縁から「月が見えた!」のカッコよさでAパート終了!
宇宙革命軍の艦船はいかにも宇宙で使うので着陸なんてOUT OF 眼中っていうデザインが好き。そしてDXが動く!「サテライトキャノンだ!」って内心喜んでませんか大佐。
「サテリコンの亡霊パーラ・シスと炎のMS乗りガロード・ラン」の電文が好き。控えめに声を立てて笑うティファ、仲間かと問われ「はい」と答える声音に誇らしさ。総統閣下のおっさんは連射可能なDXと芸コマなガロードの手玉に取られたのでした。
パーラがティファに優しいのが嬉しい。Gファルコンの光通信ぴかぴかが可愛い。「人を育てる才能も」とジャミルを想うランスローの笑みが良い。コロニーを破壊して「嘘つきで悪かったな、総統閣下のおっさんよぉ!」「サテリコンの皆、ガロードがやってくれたよ」ってさ! ガロードとティファの再会。宇宙でくるくる。あーあ、ったくよぉ! そしてほのぼのランスローとニコラ。「また、会えるさ」って。ガロード達は地球へ。
地球、太陽、襲い来る光芒。光の中の不気味なシルエット! 「ガロード、こいつらは?」「ゲテモノガンダムに変態兄弟だ!」(違)── もうこのフロスト兄弟の登場の仕方はうひゃーとか声上げるくらい恰好良い最高の引きの一つ!
◆
兄弟はあんな凄い再登場するわ(きっと兄さんのパイロットスーツの足元はベルボトム)、予告では地球ではジャミルが医者に肩借りてるわ、「かつて心を通わせたあの少年」が出てくるわで嬉しくてもうどうしたらいいのか! ほんと良い作品を作ってくださった皆様改めてありがとうございます!
今回のダリア作戦でのコロニーレーザーという用語はファーストよりもΖの印象だったりもして、GXがはじめてのガンダムだという人にも分かりやすく作られてはいると思うのですが、歴代作品の知識を利用してる部分はやっぱりあるよなぁとも。
twitterでの実況では「クラウド9の一般市民の描写が薄い」という指摘もあり。確かにその通りなのですが、こればかりは尺の都合で仕方なく。サテリコンのテロがコロニー内でも行われているので市民にも反政府組織への同調者が居ることは想像できるのですが、このあたりも歴代作品(特にΖとか)から行間読んじゃっているんですね。
あと先走ったことを書いておくと、一連のランスローとティファの描写はニュータイプそのものを否定しているものではなく、寧ろ肯定的に描かれているのが良いのです。
かつてランスローがジャミルと共に刻を垣間見たからこそ、未来を象徴する存在としてのティファやガロードとの出会いに前向きに接することが出来て、“ニュータイプ主義”の体制の中にありながら物事の本質を見抜く力を失わずに居られるのだろうなと。「15年前、僕らはその戦争を体験した」戦中派としては、そうも思うのです。
◆次回予告
フロスト兄弟とガロード、宿命の戦いが宇宙を舞台に繰り広げられる。一方地球では、新連邦政府によって拘束されていたフリーデンのクルーの前に、かつて心を通わせたあの少年がやってくる。 第三十五話「希望の灯は消さない」
←GX第三十三話「どうして俺を知っている!?」 ◆ 第三十五話「希望の灯は消さない」(2003年ANIMAXでの感想日記)→
◆
さて第三十五話から最終話までは(上記の通り)以前に感想日記を書いていますので、自分としてはこれでようやく完走となりました。何年も補完を待ってくださった皆様、本当に本当にありがとうございました(_o_)
テレ玉での放送はまだ続きますし、BS11もありますし、DVD-BOXも出ますしということで、十五年目に向けてこれからもGX楽しんでまいりましょう(^^)
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