2年半ぶりの新盤「休暇小屋」。初回限定版にはNHK「みんなのうた」の「クロ」のDVDが付くとのことでしたが、ジャケットの作りも凝っていて、まず開けるのにわくわくできるのが嬉しいですね。「mimori yusa at the show BREATH」にも驚いたけど、やっぱ目でも楽しませてくれるのが遊佐ですねー。
で、まず「クロ」を久しぶりに見てみたんですが、16:9では初めて見たので、うゎっこんな絵だったのかと思うところもあったりして。改めてその絵本っぽい軽やかさだとか、終盤のコーラスの重ね方とか良いなぁと思ったり。やっぱり良い曲だなぁ。FC会報だとあのアニメーションは「オンエアの2日前」に出来たんだそうですが(^^; しかしこの会報60号って、年4回だからもうFC15周年になるのかなぁ。うわー。初期の大判のFC会報を処分してしまったのが悔やまれます。
下書きで寝かせてたら、「みんなのうた」で6・7月の再放送開始ですね(^^) クロにまた会える放送スケジュールはみんなのうた公式サイトでご確認ください。
そしてご本尊の新盤。1曲目の「休暇小屋」のイントロのピアノから鳥肌立ちました。何なんでしょうかこのとても良い感じに力の抜けているピアノは。「クロ」のDVDで助走があったとはいえ、もう最初からすとーんと「休暇小屋」に上がり込んでゆったりできてしまいます。音の遊び方が面白い「あやとり」をはじめ、インストの3曲含めてどれを聞いても遊佐未森らしい音がてんこもりでやっぱりえぇですよ。「春の雨」がまたたまりません。好きだなぁこれ。聴く度に色々な音が染み込んでくるようで。こんな素敵で温かい雨の歌が聴けて嬉しい。「冬の日のW」(アルバムのWの字は遊佐未森の直筆とか)はjazzyでちょっと珍しい音だけどこれもまた遊佐だし、終盤「sweet petite」で舞い上がって「コハク」でふわぁっと空に溶けていく音がほんと美しい。
この「休暇小屋」の前に、昨年のライブのDVD「mimori yusa piano solo "bonbonniere"」もしっかり堪能してました。潮騒に誘われたピアノに始まり透明感溢れる「水色」、アルバムとは違った趣の「Diary」、そして鎌倉の波の音を重ねた「潮見表」に鳥肌が。「素肌」「夏草の線路」のあたりも定番曲ですけどこういうアレンジも良いですよね。ピアノ1本でのこのライブもシンプルで勿論良いのだけれど、「休暇小屋」での音の作りこみもまた良し。「休暇小屋」ツアーも楽しみですよ(^^) 何せ今回東京公演は「柿の木坂あたり」ですから。
「bonbonniere」にはインタビューも収録されててこれも見所。"talk"は毎度ながらの心地よい脱力感が楽しめるんですが、波の音で眠くなるなら「寝てていいですよ」なんて、そんなことを自分のライブで言う歌うたいを遊佐以外に知らない(^^; 実際寝てる人が居たりするしなぁ……。で、いささか旧聞に属しますがこんな記事も。
■さゆりんの音楽楽園ブログ「さゆろぐ」 : 遊佐未森さん
それにしても、この方の声というのは、本当に気持ちが安らぎますなぁ。本番中、コメントと曲を聞きながら、ほんわか気分になってしまった。…いや、寝てないぞ!本番中だからなっ、断じて、寝てないんだからなっっ!!
■太極拳で体温める -個人的思い入れ-|にっけいしんぶん新聞
なお彼女の楽曲を行楽や旅行のドライブ中に聴くというのはあまりお奨めいたしません。
渋滞のイライラは解消されるかもしれませんが、疲労のたまっているときには導眠効果もありますので・・・。
で、5/26付け朝日新聞夕刊の山野楽器の広告記事「e=音^2」で
この緊張感に満ちた世の中でこのアルバムを聴いている間だけはホッと一息リラックスできる。そんな音の休暇小屋。アルバム1枚分のスローライフをあなたに。
というのはさすがだなぁとは思ったのだけれど、asahi.com: ミュージック売れ筋商品で「ヒーリング」に分類されてて……いや否定はしないんだけど、音楽としてはデビュー当時からロックだと思ってたんで何かアレ? って感じが。
……って寝かせてる間に、休暇小屋@めぐろパーシモンホール行ってきました。2日前のLive DEPOT@TFMとはまた違ったステージで良かったです。Live DEPOTでの「クロ」は、本人でもこの高音は辛いのかなと思えたんですが、柿の木坂ではこの日の中で一番張りのある声だったようにも思えたほど素晴らしかったです。途中はピアノ1本に絞りつつ(「君の手のひらから」が聴けるとは!)、後半はバンド編成を生かしたノリノリの構成だったので、久しぶりに立って踊れました(「オレンジ」からうずうずしてたんですが、1階前段の真ん中あたりだったので「青の行方」間奏まで我慢(^^;)。名古屋のソラミミ期を知っているので、遊佐のライブはこうでないと物足りないって感じ。尤も遊佐のライブで客席が立ってしまうのに違和感を覚える人も居るのは存じてますけれど、CDとは全然違うアレンジで攻めてくるのがライブの醍醐味と思っているもので、こういうメリハリのある構成だと嬉しくなってしまいますので大目に見てやって貰えるとありがたいです。アレンジの利かせかたでは「あやとり」が面白かったです。新盤の曲から、柿の木坂なのでやはり「ミント」、そして「山行きバス」「夢をみた」などの懐かしい曲までほんと盛りだくさんのステージで、可能であれば今回のツアーもソフト化して欲しいですね。柿の木坂の雰囲気も、ホールも中々に良かったです。
■遊佐未森公式サイト
■遊佐未森 - piano solo 2005 bonbonniere | THE LIVE goes on 有料ストリーミング・着うた配信情報なども。
■TFM 大江千里 LIVE DEPOT 写真がふんだんなライブレポと無料ストリーミング(ライブから4週間)。2006/06/13(火)深夜2:30~東京MXテレビでもオンエア。大江千里さんとのセッションの「花言葉の唄」が圧巻。
■遊佐未森「クロ」
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